自分の人生を取り戻すまでの物語
育休を終えた今、振り返って思うのは——
僕の人生は育休を機に、はっきり“軌道修正”されたということ。
父になり、働き方を見直し、自分の軸を取り戻した。
この時間がなかったら、僕はまだ「誰かの価値観」で生きていたかもしれません。
最終回では、育休を経て変化した“仕事”と“家族”への向き合い方を、そのまま正直に書いていきます。
仕事は「与えられるもの」ではなく「取りに行くもの」だった
育休を終えて強く思ったのは、
やりたい仕事は待っているだけでは絶対に回ってこないということ。
最初から理想の仕事なんてできないし、
願っていても誰かが運んできてくれるわけでもない。
でも、自分から取りにいった仕事は、
結果がどうであれ必ず“自分の財産”になる。
そして気づいたのは、
> 自分が全力で取り組んだ仕事は、他人から見れば想像以上に“すごい”と思ってもらえるということ。
だからこそ、転職の基準もすべて“自分軸”に切り替えた。
企画開発としてマーケティングに携われるか
リモート勤務などの働きやすさ
事業や会社の将来性
自分の目標(新規事業立ち上げ)が実現できる土壌があるか
そして何より、
自分はお金より“時間”に価値を置く人間だ
この事実を、育休の中でようやく受け入れられた。
家族と過ごす時間が、「親としての覚悟」を作ってくれた
育休で子どもと向き合う時間は、
ただの“お世話時間”ではなかった。
表情が増えていく
手が動くようになる
声を出して笑う
その瞬間に立ち会うたびに、
「この子をしっかりサポートできる親でいたい」
という気持ちが、どんどん具体的になった。
家族との時間は“余り時間”ではなく、
僕にとって優先順位の一番上にまで自然と変わっていった。
その姿勢を感じてか、
パートナーもますます前向きに、積極的に毎日を楽しんでくれている。
育休は、家族の関係性まで優しく変えてくれた。
「育休を取っていちばん良かった瞬間」は、自分の判断を肯定できた時
育休が終わったあと、一番良かったと思った瞬間は何か?
それは——
「今の自分の選択は正しい」と心から納得できていること。
育休を取るかどうかも、
転職するかどうかも、
どれだけ時間を家族に使うかも、
結局は“自分で決めるしかない”。
正解は外にない。
正解は“自分が決めるもの”。
そしてもうひとつ大切なことに気づいた。
> 人を大切にするということは、「大切にしない人を決める」ということでもある。
僕は家族を大切にしたかった。
だから、家族を軽んじる人・環境を選ばないと決めた。
その選択に責任を持つことが“自分を信じる”ということだ。
今の僕は、その決断を肯定できている。
これこそが、育休を取って得られた一番の財産だと思う。
育休は「休み」ではなく、「人生の再設計期間」
育休の制度は国のもの。
会社のシステムも会社のもの。
でも、人生は “自分のもの”。
育休を取ったことで、僕はやっとその当たり前に気づけた。
働き方も、家族への向き合い方も、
キャリアの積み方も、全部“自分が選ぶ”生き方へ切り替わった。
未来のパパへ——ただひと言だけ伝えたい
最後に、これから育休を考えているパパへ。
> 自分の人生を生きましょう。
それだけで充分です。
もし迷っているなら、育休を取ってみてほしい。
それは、育児のためだけじゃない。
自分の生き方に向き合うための時間でもあるから。
僕は育休をきっかけに、自分の軌道を自分で決め直すことができました。
そして今、胸を張って言えます。
> 育休は、僕にとって人生の再スタートでした。

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