育休が始まって最初の数日、正直ちょっと浮かれていました。
「やっと会社のストレスから解放された!」
そう思っていたのも束の間、現実はまるで違いました。
赤ちゃんの1日は、想像以上に密度が高い。
そして、育児は“時間”ではなく“体力と集中力”が奪われていくものでした。
朝7時スタート。1日はお世話のサイクルでできている。
僕の育休初期の1日は、こんな流れでした。
7時過ぎに起床
オムツ替え → ミルク → ゲップ
自分の身支度と朝食
9時台に天気が良ければお散歩
午前中にミルク2回、昼寝をはさんで午後もお散歩
夕方にお風呂 → 21時までに寝かしつけ
夜も2〜3時間ごとにミルク。
奥さんが夜間を担当してくれていたので、僕はその分、昼間のお世話を全力で担当するようにしました。
この頃の生活リズムは、まるで子どもを中心に世界が回っているような感覚。
「やりたいこと」はあっても、「できること」は限られていました。
想像していたより、自分の時間は取れない
育休に入る前は、「育児しながら自分のこともできるだろう」と思っていました。
実際、やりたいことリストも作って、時間をうまく使うつもりでいたんです。
でも現実は違いました。
お世話のサイクルは2〜3時間単位。
その合間の時間に家事をしたり、自分のことをしたりしていると、あっという間に1日が終わってしまう。
それでも、不思議とストレスはなかった。
なぜなら、会社のストレスがゼロになっていたから。
誰にも急かされず、自分のペースで動けるだけで、心がずいぶん軽くなっていました。
子どもの「成長」を毎日見られる幸せ
育休初期の一番の発見は、“日々の小さな成長”に立ち会えることの尊さでした。
昨日できなかったことが今日できたり、表情がどんどん豊かになったり。
その変化を目の前で見られる時間は、今思えば本当に貴重でした。
この経験を通して、「時間って使うものじゃなく、感じるものなんだな」と思うようになりました。
“自分時間”をつくる小さな工夫
それでも、自分を保つための時間は必要でした。
僕の場合、時間割を作ることでそれを実現しました。
午前中:家事・お世話中心
昼寝中:自分の学習や読書
夜:翌日のスケジュール整理
このリズムを続けていくうちに、自分の集中力や時間の使い方を客観的に見つめ直すようになりました。
仕事中心の生活では気づけなかった「自分のペース」というものを取り戻せた気がします。
育休初期を振り返って思うこと
最初の2週間は、正直少し凹みました。
思うように時間が使えず、「育休ってこんなに大変なのか」と感じたこともありました。
でも同時に、これは**“自分と向き合うチャンス”**でもありました。
会社というストレスから離れて、
純粋に「今の自分を見つめ直す時間」を持てたのは本当に大きかった。
育休は休みではなく、“再起動”の期間だったと思います。


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