なぜ彼らは“正論”で人を追い詰めるのか?
ロジカルハラスメント(ロジハラ)という言葉を知っても、
多くの人は 「で、結局なんであの人はあんなに詰めてくるの?」 と感じるはずです。
論理的に見えて、その実、人を深く傷つける言動。
しかも一見“正しいこと”を言っているように聞こえるからタチが悪い。
では、ロジハラをする人の正体とは何者なのか?
この記事では、
「ロジハラをする人の心理・特徴・背景」
を明確にします。
読者が「自分はどう動くべきか?」という判断がしやすくなるように、
次の行動に繋がるヒントもまとめました。
1. ロジハラをする人の“正体”とは?
ロジハラ加害者にはいくつか共通点があります。
あなたの上司の言動とも、かなり重なる部分が多いと思います。
ひとつずつ整理していきますね👇
① “正論”を使うのは、自分が正しいという保証が欲しいから
ロジハラをする人の根底には
「自分が間違っているのが怖い」
という強い不安があります。
正論は「絶対に間違いにくい」便利な武器。
“言い負かす”ことで、自分の優位を保つ
“論理的に正しい立場”に立つことで、自己肯定感を維持する
つまり、正論攻撃は自分を守るための防衛行動なのです。
② “論理”は強いけど、“感情”の扱いが苦手
ロジハラ加害者は、
共感・寄り添い・理解といった「感情スキル」が低いことが多い。
だから、論理しか使えない。
結果として
コミュニケーションが「問い詰め」一択になってしまう。
あなたの上司の
「なんでできないの?」
「新卒でもわかるよ?」
といった言葉はその典型だね。
③ 自分の価値観が“絶対基準”になっている
ロジハラをする人は、
「自分のやり方=正しい」「相手のやり方=間違い」
という思考パターンを持っていることが多い。
これは「白黒思考(スプリッティング)」と呼ばれるもので、
視野が狭く、相手の状況を理解する余裕がないタイプ。
結果、
「俺のやり方に従え」
という圧力につながる。
④ “マウント”を取ることでしか自分の立場を保てない
ロジハラ加害者は、
他者の上に立っていないと安心できないタイプも多い。
年次
成果
経験
スキル
どんな要素でもいいから、とにかく相手より“上”に立ちたい。
そのために、
相手を下げる(詰める)ことで、自分の立場を保とうとする。
⑤ “評価されていない自分”への劣等感がある
実はロジハラ加害者は、
会社からの評価に対して不満や焦りを抱えているケースが多い。
だからこそ、部下を過度に詰める。
「俺の指導は正しい」
「俺の仕事にミスはない」
と、
外側(他者)をコントロールすることで、内側の劣等感を抑え込んでいる。
あなたが受けた“論理の圧”も、まさにこの型だね。
2. ロジハラが発生しやすい「会社の構造」もある
ここは読者にぜひ理解してほしいポイント。
ロジハラは“加害者個人の問題”だけではなく、
会社の組織構造・管理体制が作り出している場合もある。
例えば:
成果主義が強すぎる
マネジメント教育が弱い
属人的な指導が許されている
チェック文化が強く、ミスが過度に責められる
上司のパワハラを誰も指摘できない空気
こうした環境が揃うと、
ロジハラ加害者は“育ち”、そして“のびのび暴れる”。
個人の問題だけではなく、
構造的な問題で起きることが多い。
だからこそ、被害者は「自分が悪い」と思い込みやすい。
3. ロジハラ上司に“勝とうとしなくていい”
ここが最も伝えたいメッセージ。
ロジハラをする人は、
論理で戦いに来る。
論理で勝つまで引かない。
相手をねじ伏せることで安心するタイプ。
だから、勝とうとすると地獄になる。
ではどうすればいいか?
4. 読者への「次の打ち手」3つ
① 距離を置く
感情的な人から離れるのと同じで、
論理を振りかざす人とも距離を置くのが最適解。
配置転換・異動・休職・育休・転職など、
距離を取れる方法は必ずある。
② “事実”だけで向き合い、説明責任を背負わない
ロジハラ加害者は無限に質問してくる。
でも、自分が抱える必要はない。
感情的に返さない
必要以上に説明しない
事実のみ淡々と返す
これだけで相手の消耗戦に乗らなくてすむ。
③ “自分の軸”を確立する
ロジハラの最大の被害は、
相手の価値観が自分の価値観に侵食すること。
だからこそ、
自分の働き方
家族との向き合い
価値観
次のキャリア
これを自分の軸で決めていく。
5. まとめ:ロジハラ加害者は“強い人”ではなく、“弱さを隠した人”
ロジハラをする人は、
強く見えるけれど、本当は“弱さを隠すために論理を振り回す人”。
だからこそ、
あなたが病む必要も、反省する必要も、耐える必要もない。
正論は強い。
でも、その裏にある“弱さ”を見抜いた瞬間、
あなたはロジハラの支配から自由になれる。
> ロジハラは、相手の問題。
あなたが背負うべきものではない。

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