【ロジカルハラスメント】正論はなぜ人を追い詰めるのか?

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ロジカルハラスメント(ロジハラ)の構造と境界線

「正しいことを言ってるだけだよ?」
ロジカルハラスメントをする人は、よくそう言います。

でも、その“正しさ”に傷ついている人は確かに存在します。
そして、正論が人を追い詰めることは現実にある。

この番外編では、僕の体験をもとに
「正論がなぜNGになり得るのか」
その構造を分かりやすく紐解いていきます。

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正論は「事実」ではなく、時に“武器”になる

まず押さえておきたいのは、
正論は万能ではないということ。

正しいことを言う=相手のため
とは限らない。

正論は時に、

相手の逃げ道を奪う

力関係を固定する

相手の価値観を否定する
という“武器”になります。


ロジハラ上司が使う「正論」は、まさにこれ。

> 「新卒でも分かるよ?」
「なんで君の年次で理解できないの?」
「この表現だと誤解されない?」



一見、正しい。
内容ももっともらしい。
でも、相手をコントロールするために使われているんです。

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ロジハラの本質は「論理」ではなく「支配」

ロジカルハラスメントの本質は、
論理 × 支配の合わせ技です。

ロジハラの典型構造は、この3点。

① 正論を使って相手の反論権を奪う

どれだけ理不尽でも「正しい」ように装われるから、反論すると“理解が浅い扱い”になる。

② 相手の“人格”へ静かに踏み込む

「なんで分からないの?」
「年次的にありえない」
→ これは内容ではなく、人格への圧。

③ 自分の価値観を“絶対基準”として押し付ける

相手はずっと守勢。
指導ではなく、支配構造が完成する。

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指導とロジハラの決定的な違い

「指導」は改善提案

「ロジハラ」は“人格の否定”

例で比べてみるね👇

❌ ロジハラの言葉

「なんで分からないの?」
「新卒でもできるよ?」
「お前の考えは間違ってる。」

⭕ 指導の言葉

「ここの意図が伝わりにくいかもね。」
「一緒にどう改善できるか考えようか。」
「こういう表現の方が良い理由はね…」

指導には

相手を尊重する姿勢

相手と“同じ目線で向き合う姿勢”
がある。


一方ロジハラは

相手を下に置く

逃げ道を塞ぐ

自分が正しく相手が間違っている構造を固定する
これが根底にある。

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正論がNGになるのは「正しさを盾にして人を傷つける時」

正論そのものが悪いわけじゃない。
でも正論は“扱い方”によって毒にもなる。

正論がNGになる瞬間は、この2つだけ。

① 相手の心を折るために使われた時
→「お前のため」と言いつつ、実態は相手の否定。

② 成長ではなく支配につながる時
→ 相手が萎縮するなら、それは指導ではない。

本当に相手のためになる言葉は、
“正しさ”より“伝え方”の方がはるかに大事。

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「正論が正解ではない」と気づいたのは、育休で距離を置いてから

ロジハラの渦中にいる時は、
上司の言葉が全て正しく聞こえてしまう。
反論する気力もなくなる。

僕自身もそうでした。

でも育休で距離を置いて、自分のペースで生きてみた時に気づいた。

> あの正論は、誰のためでもなく、上司のための“支配の道具”だった。



育休で一度呼吸ができるようになったから、
冷静に物事を見られるようになったんだと思います。

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ロジハラへの一番の対処法は「距離を置く」こと

相手を変えようとする必要はない。
説得する必要もない。
正論で戦う必要もない。

ロジハラの一番の対策は、
安全な距離を確保すること。

僕は育休という形で距離を置き、
その後、自分の人生を取り戻す働き方に切り替えた。

環境が変わるだけで、人は驚くほど正常に戻る。
ロジハラの言葉が“洗脳”にならなくなる。

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まとめ:正論より大切なのは“人としての尊重”

正論は正しい。
でも、人を傷つける正論は“ただの暴力”。

相手を尊重すること

主語を「自分」にすること

相手の立場や状況を理解すること


これが、正論よりずっと大切な価値観だと思う。

そして最後にひと言だけ。

> 人は正論では動かない。尊重で動く。

ほうれん草

フリーランスのWebコンサル・プログラマーで生計を立てるために奮闘中。 建設業界の営業マン→Web系企業で正社員中。 東京在住。趣味は格闘技。 コツコツ自分の闘いをつぶやきます。

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