カカクコム(2371)の決算を、アフィリエイト業界・広告業界の視点で読み解きます。
カカクコムはアフィリエイト単体の会社ではありませんが、比較・送客・予約というメディア収益モデルを読むうえで外せないベンチマークです。

この会社を一言で見ると
価格比較・グルメ・旅行などの大型メディア運営を手がける会社です。アフィリエイト業界の記事として読むなら、単純な売上規模ではなく「広告費・送客・成果報酬・メディア運営が、どれだけ粗利と現金に変わっているか」を見るのが近道です。
まず見るべき数字
| 年度 | 売上高 | 粗利 | ROE | 営業CF | 財務CF |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/3 | 510.8億 | 510.8億 | 25.7% | 172.9億 | -97.2億 |
| 2022/3 | 517.2億 | 517.2億 | 30.0% | 160.3億 | -153.1億 |
| 2023/3 | 608.2億 | 608.2億 | 33.5% | 224.0億 | -175.7億 |
| 2024/3 | 669.3億 | 669.3億 | 36.3% | 195.2億 | -160.8億 |
| 2025/3 | 784.4億 | 784.4億 | 35.1% | 274.0億 | -113.0億 |
元データの単位は百万円。表中の「億」は億円換算、ROEのみ%。一部年度は取得可能データに合わせて丸めています。
決算の読みどころ
- 売上は51,077百万円から78,435百万円へ拡大。価格.com、食べログ、求人・旅行など複数のメディア収益が積み上がっています。
- 営業CFは2025年3月期に27,404百万円。利益の質が高く、現金化されやすいモデルです。
- ROEは30%台で推移。成熟企業でありながら資本効率が高い点は、メディア企業の強さを見る基準になります。
投資家・業界関係者が見落としやすい点
- 食べログなど主要サービスの成長鈍化や競争環境の変化は、長期のバリュエーションに影響します。
- 株主還元が大きく、財務CFは継続的にマイナスです。還元と成長投資のバランスが重要になります。
- 大型メディアは規制・口コミ信頼性・検索流入の変化を受けるため、収益源ごとの耐久性を追う必要があります。
まとめ
カカクコムは、売上成長、営業CF、ROEの水準が高い大型メディア企業です。アフィリエイト周辺企業を見るなら、この会社の粗利構造と現金創出力を基準にすると、他社の強弱が見えやすくなります。

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