人間関係の悩みはつきないものです。
特に職場の人間関係は地獄絵図のように見えることがあります。
その中のひとつに、無神経な人と無邪気な人がいます。
このタイプの人に直面すると、結局のところ同じように感じることがありますが実は違います。
無神経な人は人を傷つけ、無邪気な人は人を和ませる決定的な差があるのです。
今回は僕が直面した無神経な人を紹介しつつ無邪気とどう区別されるのか言語化していきます。
僕のように悩んだ人、悩んでいる人にぜひ参考にしてもらいたいです。
▼この記事が参考になる人
・無神経な人に困っている人
・無神経と無邪気の違いが気になる人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
無神経な人と無邪気な人との違いとは?
決定的な違いはプライドの高さに起因するものです。
プライドの高い人は自分を守るために、相手の気持ちを考えずに自分の言いたいことを言います。
エスカレートすると命令的な指示やものの言い方になります。
ですので聞き手からすると、「何でそんな風に言われなきゃならないの?」と驚いたり、反対にイラッとしたりすることがあるでしょう。
自分を押し通すことに精一杯で相手のことを思いやれない。これが無神経な人です。
一方で無邪気な人はプライドは低いことが多いです。
聞いた相手が力が抜けてしまうような少し笑える質問をしたりするのが無邪気な人と言えます。
聞き手からすると「しょうがないなぁ」と許せてしまう。相手を頼れたり正直に甘えたりできるのが無邪気な人です。
前者はプライドが高いあまりに相手を思いやれない無神経な人。後者はプライドが低いからこそ相手にお願いできる無邪気な人。
このような違いがあると言えるでしょう。
バカなふりして聞いてみる。は、逆効果?
少し余談ですが、よくこのような言い回しで相手に思い切って質問をぶつけている人がいます。
はっきり言って作られた無邪気さは簡単に見抜かれるのでやめた方がいいです。
むしろ本人が思っているよりバカを演じきれてないので、結果として無神経に質問している人になっています。
新卒や20代の若手ならいいかもしれませんが、その後も社会人として続けていくのなら、正直に相手に質問ができる関係値作りを考えておいた方がいいです。
「バカなふり」という簡単な一手に頼っていると他のスキルが身につきませんし、見抜かれている時点で無神経な人に写っているので相手の信頼を落としています。
僕が出会った無神経な人
僕は職場でこれほどまでに無神経な人がいるのか。と驚くくらい無神経な人に出会いました。
当時は30代前半で相手も同い年で部署の配属で出会いました。
明るくて元気な人だというのが第一印象ですが、日を追うごとに無神経さを発揮していきました。
エピソードはいくつかあります。
僕が完全に話の輪の外で仕事をしている状況で、「ほうれん草さんは週末ヒマっすよね?」と大声で隣の島から呼びかけて、何の話しかと思えばマラソン大会の出場メンバーに強制参加させようとしたり。(なぜヒマ前提なのだろうか)
「ほうれん草さんならやってくれますよね?」という切り出しのもと自分の仕事を押し付けてこようとしたり。
「ほうれん草さんはなんでロリコンなんすか?(笑)」と、ロリコンでもないし好きな女性のタイプの話もしたことがないのに、周囲の人に僕がロリコンだと思わせるようなことを言い始めたり。
もはや無神経を通り越して嫌がらせな気もしますが、とにかく彼は元気いっぱいの無神経さで僕に関わろうとしてきました。
当然ですが僕は距離をおくことを心がけました。
特に謎な職場の人々
無神経な人にちゃんと説明しても無駄ですので、僕は距離をおくことを心がけてました。
無神経な人が近づいて何かいってきたらニコニコして距離を取るという具合です。
ここで気づくと、無神経な人に対して職場の他の人たちがある評価をしていることに気がつきました。
それは、その無神経な人がコミュニケーション能力が高いと評価されていることです。
どうやら他の人からすると、誰とでも仲良くなっているという風に映るようです。
実際に仲の良い人もいたのだと思いますが、僕からすると無神経さを発揮して仕事中にじゃれているようにしか見えないのですが、どうやらそれが良いようです。
無神経な人が評価されるのは別に良いのですが、無神経=コミュニケーション能力の高さ、という認識を周囲の人が持っていることに、その時ばかりは怖くなりました。
おそらくこれは心理学でいう同調の心理が生じていたように感じます。これは、例え答えが間違っていると思っても、多数の意見に賛同して自分の意見を変えてしまうことです。
図で示すと以下のイメージです。
おそらく誰かが、無神経さをコミュニケーション能力が高いと言ったことが伝播した結果だと思います。
しかし、無神経さ=コミュニケーション能力が高いという認識は一人歩きしてしまうので、僕は怖くなって余計距離をとりました。
なぜならそれに感化されて社外の人と接して上手くいくイメージが全く湧かなかったからです。
事実、それで取引先と上手くいかない人、特に後輩たちで続出していました。
無神経な人をどう考えるか
結果的に僕は無神経な人と徹底的に距離をとることを実践しました。
視界に入らず、笑顔を絶やさず、決して逆らわず。の3原則です。
また、同時に仕事は自分の良いと思うスタンスを貫きました。相手に向き合い、自分の要求と相手のニーズを結びつけられないかを考えるというものです。
おかげで現在は社内で最も長く取引先と関係を持ち続けている人になっています。ありがたい限りです。
一方、無神経な人はその後会社を辞めて転職していきました。
関わらないようにしていたので詳細はわかりませんが、最後まで元気そうでした。
ちなみに最後の方は無神経を発揮しているその人に、「嫌われてるよ?」と上司が言ったそうです。
詳細は知りませんが。
とにかく、無神経な人と関わらないようにするには、「視界に入らず、笑顔を絶やさず、決して逆らわず」の3原則が大切です。
さいごに
もし僕と同じように無神経な人との付き合いに悩んでいる人がいましたら、思い切って転職を考えてもいいでしょう。
転職したら負けな気がする!という風に感じる人もいるかもしれませんが、大切なのは意地の張り合いではなくあなたの日常です。
僕はメンタルが強いので上記の3原則でやり過ごしてきましたが、正直に言うとそれでも嫌でした。無神経な人が転職してくれてホッとしています。
メンタルが強い僕でもうんざりしているのですから、もしメンタルの強さに自信がなければ気軽に転職を考えてみるの良いです。
会社は自分で使うものですよ。
それでは。
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