僕は心理学が好きで、日々心理学に関わる本を読み漁っています。
その中で今回読み終わった本『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』をご紹介します。
この本のポイントとして、まずタイトルに惹かれます。
これは予測は立てられるものの、もし知らない新しい見抜き方があれば知りたいですよね。
心理学はこのような日常の何気ないポイントを有利にしてくれる可能性を秘めた学問で、僕はこのような話が大好きです。
そこで今回は、この本『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』について忖度なしで語ろうと考えています。
▼この記事が参考になる人
・おもしろくて読みやすい本を探している人
・生活の知恵が好きな人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』はどんな本か?
一言で言うと、心理学を参考にした観察と推理を紹介する本です。
1つのテーマについて問題形式で紹介されていて、だいたい4ページ程度で次のテーマに移ります。
問題もAとBの絵のどちらがそれに該当するでしょうか?という風なもので難易度はいろいろありますが問題の形式としては難しくありません。
ですのであっという間に読めるので、普段本を読まなかったり、正直本が苦手という人でも間違いなく読みやすいです。
イメージで言うと以下のような問題です。
上記のように問題が紹介されていて、その答えに対する解説で心理学をベースに観察と推理を紐づけるというものです。
全体で170ページくらいで本の中でも薄めで、かつ文字も大きく行間も広く取られていて絵も描かれているのでどんどんページがめくれます。
僕も何となく読んでましたがトータルで3時間かからないくらいで読み終えたかと思います。
内容はどうか?本当に役立つのか?
はっきり言うと物足りないです。
というもの、根拠となる心理学の紹介が薄く感じるのと、問題として出されているシチュエーションを察するに必ずしもその答えにはならないという風に感じるところが多々あります。
説明不足というか、厚みがない印象です。
もちろん読みやすさを追求して無駄を省いた結果なのかも知れませんが、影響力の武器やファスト&スローなどの心理学系の本を読んでいる自分からすると、読みやすいんだけど物足りない!というのが率直な感想です。
ただ、知識を本に頼るという点では物足りないのですが、知識を使いこなすという点で参考になります。
つまり、学んだ心理学を普段の生活の中でどう使うのか?これを考えるヒントをくれる本だと感じています。
心理学の知識を使うには、シチュエーションを理解する必要があって、それと知識がマッチする状況なのかを判断する必要があります。
そのためには観察力とちょっとした推理力が必要です。
この本は、そのような知識を使う上で見落としがちなポイントを教えてくれます。
ですので、普段心理学のちょっと難しい内容を読んでいる人が、息抜きがてらライトな感覚で読むのがおすすめです。
さいごに
心理学の領域でバイアスというものがあります。これは偏見に近い概念です。
例えば、「A型の人は几帳面」という風に人を何かの典型に当てはめることをステレオタイプという風に言いますが、これもバイアスの一種です。
こういうことを言い出したらキリがないのですが、この『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』で紹介されている観察や推理のたぐいもこのバイアスがかかっているように感じるところが多々あって個人的に読んでいておもしろかったです。
あっという間に読めるので、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
それでは。
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