ワークライフバランスや働き方改革なんて言葉が登場して久しいですが、仕事は我々の人生の1/31の時間を占めるなんて言われています。
そこまで費やすのであれば可能な限り楽しく会社で過ごしたり、仕事で達成感を味わえたら最高ですよね。
そこで今回は、会社で楽しく働く方法について解説していきます。
名付けてチームの心理学。
キーワードは社会的促進です。
▼この記事が参考になる人
・仕事のやりがいが欲しい人
・チームを盛り上げたい人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
やりがいは作れる
仕事のやりがいを感じるのはどんな時でしょうか?
やりがいの再現性を高められれば、自分含め周囲のチームメンバーの仕事に対するモチベーションも高められるかもしれません。
これに対して以下のような実験がありました。

ゆっくり仕事をするよりも、作業量が多くて忙しい方が終わった後にポジティブな気持ちになっていた傾向が強いようです。
上記の実験の場合はおそらく作業的な業務を前提としています。アイデアが重要な創造性を発揮するような、デザインやアートのような仕事はおそらく対象外でしょう。
そのような仕事でないかぎり、どうやらどんどん手を動かして進める作業的な仕事を忙しく行うと達成感が味わいやすいようです。
また、仕事において他者の存在の影響をみた以下のような実験もあります。

これは1人で作業するよりも、2人で並んで行なった方が作業速度が上がったという社会的促進の心理学の実験です。
反対に習熟度によってはパフォーマンスが下がってしまう社会的抑制という心理効果があることも発見されています。
ですので上記2つをまとめてみると、慣れた作業を行うのに最も効果的なのはある程度の忙しさが担保される量を複数人で行うことだと言えます。
つまり、量が重視される作業は人を集めて一気にやってしまう方が、役割分担をして個々人で進めるよりも効率がいいということです。
では、この発見を実際に活かすとしたらどうしたらいいでしょうか?
あえてその状況を作ることが吉
最近ではリモートワークで実際に複数人集めることは難しいかもしれませんが、テレビ電話をつないでGoogleスプレッドシートなどオンラインで同時作業できるツールを用いれば、少し話したりしながら作業ができます。
方法はあるので、あとはどう実行するかです。
仕事柄、量のある作業というのが無い、、、
そのような業務に携わっている人も中にはいらっしゃるかもしれません。
実際の業務の中でこの社会的促進の心理学を活かす場があればいいのですが、それが無い場合はあえてその状況を作るのも手です。
というのも、やりがいが作れるという効用を利用して、レクリエーションの場を設けてみんなで量をこなすようなゲームを行うことでチームの活性化を目指すことができそうです。
そうすることで、毎日顔を合わせる仕事仲間の意外な一面も知れたりして良い刺激になることでしょう。
大切なのは効用を知った上でどう使うか。ですね。
さいごに
今回は心理学の実験からチームで活かせる心理学を考察してみました。
心理学のおもしろいところは効果が科学的に解明されているところにあります。
ご紹介したようにそれを逆算して考えることで心理学は応用可能です。
この記事を執筆するにあたって以下で紹介する本を参考にしました。
社会的促進以外にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。
それでは。
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