【心理学の威力】意図せざる結果を知り社会を見る

心理学

我々は個人であり各々自分の考えを持って行動していて、その集合体が社会を形成しています。

 

当然ながら社会はそれ自体が個人と同じように意思を持っているわけではなく、個人の多数の意見が社会に反映される仕組みです。

 

つまり、より多数に同じ心理効果が生じることで社会全体はコントロールされることを意味します。

 

今回のはスケールが大きいです。

 

社会心理学に意図せざる結果というものがあり、これは文字通り個々人が意図しない結果をもたらす心理を指します。

 

▼この記事の参考になる人
・社会の出来事を心理学的に知りたい人
・世の中に差別が起こる理由を知りたい人
・心理学に興味のある人

 

ぜひ楽しんでいってください。

 

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意図せざる結果とは何か

意図せざる結果という言葉だけではイメージが湧きづらいかもしれません。

 

例えば我々は生計を立てるためだったり、より豊かになるために働いています。

 

これは個人の意図するものです。

 

一方で同じように考え働く人が形成している社会は、経済活動が活発になり経済的に潤うことが想像できると思います。

 

これはみんなが属する社会を潤すために働いているわけではありませんよね?

 

その社会にいる一人一人が自分のために働くことで、結果的にその社会の経済が潤うわけです。

 

これが意図せざる結果という心理現象です。

 

図で示すと以下のイメージです。

 

意図せざる結果のイメージ

 

意図せざる結果は、人の小さな偏見が積み重なることで差別を引き起こします。

 

例えば就職における女性軽視問題もそのひとつです。

 

女性は妊娠や子育てのために職場を離れる人が多いですが、全ての女性がそうとは限りません。

 

しかしその傾向が強いという偏見が積み重なることで、結果的に女性が職場で活躍しずらい組織体制になりやすいというある種の差別的な結果が意図せず起こってしまいます

 

この仕組みがわかると、世の中で起こっている社会問題のニュースも読み解きやすくなりそうですね。

 

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何が偏見かに気づくことが大事

普通や当たり前という感覚が結果的に意図せざる結果を生じさせることが多いです。

 

普通だからといってそれに疑問を持たないでいるところに偏見があります。

 

ニュースで取り上げられる社会問題も、多くの人が自分の偏見に気づかないことが積み上がってできたものだと捉えてみましょう。

 

例えばスポーツにおける根性論は分かりやすい偏見と言えそうです。体罰問題も近いものがあるかもしれません。

 

もしくは「残業する=仕事を頑張っている」という感覚も偏見です。

 

このように、その人は肯定的に考えていることも実はただの偏見ということは多いです。

 

そして肯定しているため偏見に気づきにくい。

 

ですのでまずは自分の日常の中で当たり前だと考えていることを疑ったり見直してみることが大切です。

 

実はそれが偏見で、もっと良いやり方を見つけられたら悪い形の意図せざる結果は回避できるかもしれませんね。

 

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さいごに

今回は意図せざる結果を紹介しました。

 

なかなか身近な例で捉えるのが難しいテーマでしたがイメージできたでしょうか?

 

まずは自分が何かしらの偏見を持っていることを自覚することがスタートと言えそうです。

 

偏見があるが故に将来自分が損してしまうのはおもしろくないですよね。

 

ぜひこの記事をヒントにしてもらえると嬉しいです。

 

今回の記事を執筆するにあたり以下で紹介する2冊の本を参考にしました。

 

意図せざる結果以外にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。

 

 

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