会社で働いていると、これって意味あるのかな?という業務を担当させられることが多くあります。
この仕事意味無いなぁ。と考えてしまうと、仕事のモチベーションも下がってしまいますよね。
中には本当に意味のない業務があるのも事実ですが、その業務の影響度合いが脇役すぎておもしろくないというのも事実あるでしょう。
今回は、この後者のような状況になった場合にどのように考えるべきか、この記事で心理学的に解説したいと思います。
キーワードは社会的交換です。
▼この記事が参考になる人
・今の仕事がつまらないと感じる人
・仕事に価値を見出したい人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
知るべきは社会的交換
どの会社でも業務に花形と呼ばれるものがあります。
その会社の事業の中心となる仕事です。
その業務で活躍することで、会社内で価値があると見られて出世の道が見えてきます。
出世願望のある人は自分が花形の業務のポジションにいるかどうかは気になるところでしょう。
しかしその中で、どうしても脇役的な目立たない仕事を担当せざるを得ない場面があります。
その時は社会的交換を理解して淡々と業務を遂行していくことがおすすめです。
社会的交換とは、社会の中で行われるさまざまな資源の交換をいいます。
これは限定交換と一般交換に分けられます。
図で示すと以下のイメージです。
例えばモノやサービスの購入は限定交換で、1度しかいかないレストランでチップを渡したりするのは一般交換となります。
そして社会的交換はお金のやりとりに限らず、愛情や親切という心理的財や、出世に伴う地位や名誉といった社会的財も社会的交換に当てはまります。
自分の今のつまらない業務、意味の無さそうな業務も、この社会的交換から見れば価値を提供していると言えるのです。
とはいえ、目の前の業務がつまらないことには変わりないですよね。
そこで、ここからはこの社会的交換の考え方を利用して、つまらない業務が自分の得になるテクニックをご紹介します。
つまらない仕事は社会的交換の考え方で言語化しよう
まずはフワッとで良いので、自分のつまらない業務が提供している価値をイメージしてください。
自分のやる気は置いといて、それが強いて言えば誰のどんな役に立っているのかを考えるのです。
何となくでもイメージできたら、今度はそれを明確に言語化しましょう。
間接的なものでもOKです。
例えば自分の業務が商品の仕入れ担当だとしましょう。花形はそれを顧客に販売する営業だとしたら、仕入れは裏方で楽しくないですよね。
それは、「ただ機械的に仕入れる仕事」ではなく、「より良い商品を見極めるには、メーカーのこの部分が重要で、交渉は相手の性格をこのように見て応対する。」という具合に自分の中で徹底的に言語化していくのです。
恐らくつまらない業務というのは機械的な作業が多く、新しい発見や刺激という面白みが少ないからだと思います。
それを、「確かに仕入れは裏方だが、適正を追求するのは流通にとって大切なこと。」というところまで自分で説明できるようになると強いです。
なぜ強いのかというと、ここまでできればつまらない業務の中で一定の「面白み」が発見できてるからです。
そして、誰しもがつまらないと感じる業務の中で面白みを見つけられるのはスキルでしかなく、仮に転職する時にこの試行錯誤をエピソードとして語れれば自分の市場価値は高まります。
自分の価値が高まれば、社会的交換の原理はもちろん経済的な合理性も働いて結果的に自分にとって得になります。
実は誰しもがやりたがらない、つまらない業務というのはチャンスにしやすい特徴という風に考えることができるのです。
さいごに
今回は心理学の社会的交換をヒントに、つまらない日々の業務をチャンスに変える方法をご紹介しました。
このように、心理学は概要をそのまま聞くとイメージが湧きづらいですが、自分の身近なケースで考えてみることで新しい発見がたくさん出てきます。
心理学は我々の生活をより豊かに変えてくれるので、ぜひ使ってみてください。
この記事は以下で紹介する2つの本を参考に執筆しておりますが、社会的交換以外にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひネット購入してみてください。
それでは。
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