旅行は楽しいですよね。非日常を味わえるワクワクする冒険感覚が僕は大好きです。
ただこの記事を書いている2021年2月現在は、新型コロナウイルスの脅威にさらされていて、
様々な場面で自粛を求められており、マスク着用がドレスコードのように扱われる日々です。
そのため、ちょっとした外出も抵抗があるくらいのため、旅行なんてもってのほか。
クラスターの発生事象が出てないのにも関わらず、Go To トラベルは一時停止となりました。
これは旅行を楽しみたい我々からすると残念で仕方がないことです。
ところが一方で、「コロナ禍であっても温泉を楽しめそうだ」。そんな明るいニュースが飛び込んできました。
そこでこの記事では、なぜ新型コロナウイルスに温泉が効くのか?ということと、
実際に僕が行ってみた現地の状況を紹介していきます。
ですのでこの記事は特にこのような人たちに読んでいただけると嬉しいです!
・どこか旅行に行ってリフレッシュしたいと考えてる人
・コロナ禍を、「正しく恐れる」ことを考えたい人
草津温泉が新型コロナウイルスの不活化に効果があることが判明
この記事のタイトルにある通り科学的根拠のもと、草津温泉が新型コロナウイルスの感染力を弱めることが判明しました。
ニュースにもなっているので、すでにご存知の方も多いと思います。
これは群馬大学発のGUDiというベンチャー企業が発表しました。
実験を簡単に説明すると、水道水と草津温泉の湯畑の温泉それぞれに新型コロナウイルスを入れ、
それぞれ細胞への感染力の違いをみた、というものです。
その結果、水道水に比べ湯畑源泉の方はなんと90%以上感染力が落ちているとうことが判明したのです。
これは、温泉の中でも草津温泉が酸性の値が高いことが起因していると考えられています。
これは旅行好きはもちろん温泉好きにとっても明るいニュースです。
これからより研究を進めていき、他の温泉に同様の効果があるのか?温泉のどの成分が感染力を低下させる要因となっているのか?
より詳細な研究や、範囲を広げた調査を進めていくようです。
もちろん、「正しく恐れる」ことを考えたい我々としてはこの結果だけを信じて安易に草津温泉に出発することはないでしょう。
一定の効果は認められるものの、100%ではありません。感染予防を意識した上で、普段より安心して温泉を楽しむ。
これが現段階の「正しく恐れる」ということと言えます。
とはいえ、このニュースをみて、常々旅行に行きたいなぁと考えていた私は早速取材を兼ねて自分で体験すべく、
草津温泉へ行ってきました。
ここからは、実際に私が草津温泉を歩いてみて発見したおすすめの楽しみ方、
地元の方に伺ったお話など、草津の生の情報をお話していきます。
草津温泉に行ってみようかな?と考えていらっしゃる方はぜひ参考にしてみてください^^
湯畑源泉から直の3大共同浴場は必ず入るべし【しかも無料】
草津温泉を調べてみると、必ず登場するのが「3大共同浴場」というキーワードです。
これは何かというと、湯畑の源泉掛け流しの温泉を無料で楽しむことができる共同浴場がある。ということです。
実にお得な話なのです。
もちろん、共同浴場に限らず近隣のホテルや旅館でも同じ湯畑源泉を楽しむことができます。
実はこの共同浴場は全部で19カ所もあります。しかし全てを利用できるのは地元の方のみです。
我々のような旅行者はそのうちの3カ所が開放されているため利用できます。
そのため、「3大共同浴場」という風に呼ばれています。
今回の取材で僕は3カ所全ての共同浴場に入ることができました。
そして偶然居合わせた現地の方とお話しさせて頂くこともでき、
心身ともに気持ちよく帰ってきました。
では、早速「3大共同浴場」をそれぞれ紹介していきましょう。
白旗の湯_熱いお風呂が苦手な方はこちら
まずは草津といえば湯畑の目の前にある「白旗の湯」です。
こんな観光スポットのメイン所のど真ん中にあるけど、本当に無料なの?
と、不安になりますが大丈夫。ちゃんと無料です(笑)
ちなみに3大共同浴場は全て男女分かれていますので、
女性も心配せず利用できます。
中に入るとこのような貼り紙がありました。
①
注意:草津の湯は強酸性の為石鹸は使用出来ません。石鹸を使用しなくても美肌になります。
②
浴槽内にはタオルを入れないでご入浴下さい。
③
「感染予防ルール」を守り入浴しましょう。
・飛沫防止
浴槽内での会話は控えましょう。
・ソーシャルディスタンスの確保
お互いに間隔を空けて入浴しましょう。
・換気
定期的に窓を開けるなどこまめに換気しましょう。
上述の新型コロナウイルスの不活化で触れましたが、草津温泉は酸性が強いです。
そのため、古来から皮膚の病気に効くとされ、美人の湯、美肌の湯と言われています。
石鹸が使用できないと書かれていたことに当初は驚きましたが、
どの共同浴場も銭湯のように体を洗う場所は設置されてませんでした。
ですので浴槽につかる前は、体を慣らすと同時に清めるつもりで
お湯をしっかり浴びてから入りたいものです。
僕がこの白旗の湯に入ると、途中から僕1人になりましたので中の様子を撮影させてもらいました。
白旗の湯は浴槽が2つあります。両方とも同じ温泉なのですが、温度が全然違います。
上記の動画内で最後に入っている浴槽が温度が低めに設定されており、
感覚値ですが43℃前後かと思います。
一方で奥まった所にある浴槽はとても熱いです。
おそらく50℃近いのではないかと思います。
僕は熱いお風呂は平気だと思っていたのですが、
さすがに入れず挫折しました。。。
しかしながら草津の温泉は基本的に温度が高いそうで、
現地の人に言わせると「これくらいじゃないと物足りない」だ、そうです。
この後にご紹介する残りの2つの共同浴場はどちらもこの白旗の湯以上に温度が高いため、
熱いお風呂が苦手な方はここだけにしておくのも手です。
地蔵の湯_熱くて地蔵ではいられなかった
次にご紹介するのは、湯畑から歩いて5分程のところに位置する地蔵の湯です。
初めてでもGoogleマップで行けるので安心です。
地蔵の湯の入り口は広々としています。
外観もキレイで、木造の建物は落ち着いた雰囲気が出てて良い感じです。
こちらは終始僕1人でした。中の様子がスマホの縦撮りとなり、見づらくて恐縮です、、、
白旗の湯と比べると、浴槽は1つですが広々としています。
驚いたのが、脱衣所とお風呂が仕切り無しで一体となっていること。
理由は分からないのですが、昔の人はこうやって入っていたのかなぁ?
と勝手に都合よく解釈して楽しんでました。
僕が訪れたのが2月で真冬だったため、冷え込みの厳しい草津では、
このような脱衣所は暖かくて個人的にありがたかったです^^
ただ1つ問題なのが、この地蔵の湯、おそらく50℃近くあります。
最初に入った時に、かの有名な「熱湯コマーシャル」のごときリアクションで、
飛び上がって浴槽から出ました。もちろん1人です。
誰かのイタズラなのか?と思うくらいの熱さでしたが、よくよく考えると草津温泉はこれがデフォルトなのです。
浴槽の近くに腰掛けて、浴槽の湯船を救っては体に浴びて、さらに体を慣らしてから再度入りました。
しかし入った瞬間から「あと何分?何秒?」と自問自答が始まってしまったため、
最低限体が温まったことを確認して地蔵の湯を後にしました。
しかし本当に熱かったです。
千代の湯_地元の方と素敵な出会いでした
最後にご紹介するのが千代の湯です。草津温泉の湯畑の、湯の滝から坂を下って1、2分ほど歩いたところにあります。
地蔵の湯もそうでしたが、他の旅館と同じような色合いで風情のある建物なので、
よく注意しないと気づかずに通り過ぎてしまいます。
僕はこの千代の湯を最後に入ったのですが、もう勝手知ったるものでした。
慣れた振る舞いで温泉に突撃です。
しかし、地蔵の湯と同様に実に熱く、むしろ地蔵の湯よりも熱く感じました。
体感はちょうど50℃くらいかと、、、
地蔵の湯は慣れたら少しは入れたのですが、この千代の湯は全く入れる気がしませんでした。
まるで一見さんお断りされているようです。
仕方がないので浴槽の手前でお湯を体に浴び続けていると、
地元の方らしき年配の方が入ってきました。
白旗の湯で地元の方と既におしゃべりを楽しんでいた僕は、
味を占めていたので遠慮なく声をかけさせてもらいました。
その方も快くお話ししてくれて、どこから来たとか、仕事は何してるとか、
たわいのない事を2人で話をしてました。
その中で僕は、正直に熱すぎてこの千代の湯の浴槽に入れないことを告げると、
その方はお風呂のふちに腕を出してつかまって、跳び箱を飛ぶように体を折って足も外に出すと良いと教えてくれました。
ぱっと見は中々滑稽で奇妙なのですが、寒さのせいで手足が痛くなって入れないのだから、
手足だけ外に出してあげればつかれるよ。というものでした。
やってみると不思議なもので、手足を外に出せば全然浴槽につかれるのです。
とはいえ熱いことにはかわりないので、こまめに出たり入ったりを繰り返しました。
なるほどこれが昔ながらの入浴方法なのですか?と僕が聞くと、
その方は、「いや、僕のオリジナルだよ」と答えてくれました。
なんだか呆気に取られてしまいましたが、その後もコロナ禍の草津の様子や、
お互いの仕事の話、好きなYouTuberの話など大いに盛り上がり、
あっという間に30分ほどお風呂を楽しんできました。
地元の方のマインドに本当に感謝です。
草津温泉の最大の魅力は、温泉を大切にしてる「人」なのかもしれない
上述の通り、地元の方と交流ができたことで僕はすっかり草津温泉が好きになりました。
場所としても素敵ですが、地元の温泉を大切にする草津の人たちの暖かさがまさに温泉です。(ウマイ)
実はこの、「共同浴場で地元の方に声をかける」というのはYouTuberのスーツさんの受け売りです。
今回草津温泉に行くにあたって、事前に下調べをしている中でスーツさんの旅行チャンネルで印象的だったシーンがあったので、
僕も共同浴場で地元の人と一緒になったら挨拶をしようと考えたのがきっかけでした。
スーツさんは動画内で、地元の方にマナーを大切にする意味で「挨拶をしよう」ということをお話しされてます。
そのような経緯で、僕は最初の白旗の湯から地元の方がいた時には挨拶をしました。
はじめは挨拶だけのつもりだったのですが、どの方も快くお話ししてくださり、
共同浴場があまりに楽しかったので味を占めてその後の千代の湯でも声をかけたという経緯です。
もちろん、今回僕は運が良かったと考えてます。
中には静かにゆっくり温泉を楽しみたい方もいると思うので、
よくよく注意することが大事です。
千代の湯で出会った方も仰ってましたが、中には意地の悪い地元民もいるようなので気をつけないとです。
下手にトラブルに発展して、せっかく観光客向けに開放してもらってる共同浴場が利用できなくなると大変です。
ただ一方で、白旗の湯の貼り紙で以下のように書かれてました。
こういう精神はとても素敵なので、しっかり遵守したいです。
白旗の湯は、町民の方と観光客の方の入浴ができます。
町民の方はおもてないの気持ちを持って、観光客の方は貰い湯の気持ちで、
お互いにマナーを守って入力しましょう。
白旗の湯の貼り紙なので、共同浴場全体に言えることかと言うと管理や管轄が分からないのでなんとも言えないですが、
これは本当に素晴らしいことだと感じました。
僕はこの貼り紙をみて、自分が訪てるこの草津ではこの精神でいこうと決めました。
そして実際に地元の方と触れ合えることができて、この貼り紙に書かれていることを体感できたのは本当に良い思い出です。
日本の文化なんて言い出したら少し安っぽく感じてしまいますが、
ぜひ日本人含め、世界の人に体感してもらいたいです。
ですので、これから草津温泉に旅行を考えていらっしゃる方はぜひ、このことを実践されると良いと思います^^
最後に_正しいことに目を向けることで先が明るくなる
僕の草津温泉は非常に良い思い出で幕を閉じました。
そして、草津温泉に限らず今後の人としての大切なことも見ることができました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、このコロナ禍だからこそ余計に考えさせられるものです。
・草津温泉の湯畑の泉質は、新型コロナウイルスの不活化に効果がありそう。
・感染防止の約束を守ること。観光客として観光地を大切にすること。
・人との触れ合いが一番の思い出になること。
科学的にポジティブなニュースをきっかけに始まった今回の草津温泉ですが、
訪れた地で自分の振る舞い自体をアップデートすることができました。
この新型コロナウイルス騒動が落ち着いたら、たくさんの人が国内外問わず旅行をはじめるでしょう。
その時は僕もきっとまた旅行に繰り出すと思います。
しかしその時は、この草津温泉で僕が体感したことを思い出して、
1人の観光客、来訪者として正しいことをまた追求していきます。
「正しく恐れる」とはよく言ったものです。
コロナ禍で見た「正しさ」は今後の僕の人生をより豊かにしてくれることでしょう。
それでは。
コメント