ふだんは心理学など現実的な話が多いこのブログですが、突然幽霊のお話をします。
僕は現在35歳で幽霊の存在は信じています。
が、その信じることの考え方が大きく変わってきたのでそれをお話ししたいと考えています。
とある出来事があったのは事実ですが、それによって幽霊を信じなくなったというお話ではありません。むしろより幽霊が実在してほしいと思うようになったくらいです。
ぜひ楽しんでいってください。
これまで僕が幽霊に対して考えていたこと
幽霊は現世に悔いや恨みを残して亡くなってしまった人がうんぬんというのが幽霊の定義だそうですね。
これは幽霊自身に確認してみないことには明確にならないと思うのでこの辺にしておきます。
ともあれ死者の霊魂が現世に残っていて、特定の人の前に登場するのが幽霊ですよね。
そんな幽霊に対して僕は大学生のころから今に至るまで、幽霊に対してこのように考えていました。
幽霊が僕の前に登場したシチュエーションでお話しするとこんな感じです。
「急に出てきたらそりゃびっくりするけど、とりあえず落ち着け。な?それでお前の要は何なんだ。悪いけど俺は人様に死んでまで恨まれるようなことはした覚えがない。だからお前が俺の前に登場するのはお門違いなのだよ。このまま消えてくれるとありがたいけど、気味が悪いのだけ残されても困る。これも何かの縁、協力できることがあれば可能な限りやるからまずは言ってみろ。な?」
こういう具合で考えてました。
もちろん幽霊の存在は肯定しますし、恨みや悔いがあるのならまずはその話を聞こうじゃないか。というのが僕の考え方です。
僕自身が恨まれることがあっても、話を聞かないことには何も始まりません。双方にとってメリットがないですよね。
このうように幽霊であっても元人間なのであればお互いにスジを通しましょう。もしくは助け合いましょうよ。というのが僕の考え方でした。
しかし、ある方が亡くなるまでは。
生き様は十人十色
僕は僕の奥さんの両親と一緒に住んでいるのですが、昨年に義母が亡くなりました。
義母は悪い人ではなかったのですが、仕事を定年退職してからはとにかく暇人で、奥さんや僕にいいかげんなことを言っては困らせてくれてました。
致命的なほどではない意地悪なのでスルーして生活できる程度のものです。僕もそれくらいの知恵が働くうちは元気でいいなと思っていました。
その反面、相続うんぬんには積極的に整理しようとする人でしたので僕も「もしも」の時の話をいろいろとさせてもらってました。
その中で、「もし自分が亡くなったらヘソクリが何百万で株がこれくらいあるから、、、」という話を何度か聞かされてました。
実際に亡くなった場合はそのような財産がなくても生活に困らない算段はついていたので聞き流していたのですが、この話が亡くなった後に裏目にでます。
結局義母は心不全で急に亡くなってしまい、「最後に話したのは何だっけ?」状態でした。
その後相続の話うんぬんが進められていく中で大きく2つのことが明らかになっていきます。
まずは上述のヘソクリの話は完全なウソであったこと、そして年金の使い道が常軌を逸していたことです。
保険が大丈夫じゃない
義母は年金生活者でしたが、そのおよそ9割近いお金を毎月の保険の引き落としにあてていました。
これが非常に問題でした。
内容を整理すると、がん保険や死亡保険など幅広く手を出しているように見えますが、内容は重複しているところが散見されます。
そして支給される年金のおよそ9割近い保険料の支払いというのは、簡単い言うと月16万円ほどの保険料です。
しかもこれを義父にかけていたので、義母が亡くなっても支払いは残り続けます。当然ですが義母の年金支給は止まります。
すぐに保険を止めればいいじゃないか。という風に考えるかもしれませんが、これがそう簡単なものではありません。
全て掛け捨てタイプだったら話は早いかもしれませんが、積立などの期間を要するものが中にはあるからです。
保険料の適性額に正解はありませんが、あまりにも現実的じゃない金額です。
僕と奥さんはこの保険料の当面の支払いと保険内容の整理をやらざるをえなくなりました。
ちなみにこの保険の内容を「ほけんの窓口」に持っていくと、担当の人も驚くばかりで保険内容の解読が大変そうでした。
未来をなめないで頂きたい
隠された借金が無いだけいいじゃないか。という声も聞こえてきそうですが、よそ様の悪い方を見て現状に納得するのは違うと思います。
ともあれ僕はこの手間を経て考えたことがあります。
まずは「未来をなめるな」ということです。
義母は心不全で急に亡くなった形ですが、どうやら義父の方が先に亡くなる可能性が高いような話を2人でしていたようです。
どちらが先に亡くなるかなんて分からないのに、非現実的な保険料を支払うのはおかしな話です。
そして何が起こるか分からないのが未来なので、これは未来を冒涜している行為です。自身が被害にあうのなら構いませんが、周囲の人を巻き込んでいいものでは無いです。
幽霊に対して考え方が変わったこと
この一件を経て僕は幽霊に対してこのように思うようになりました。
「死してなお現世から恨まれるような人の憐れさよ」
これに尽きます。
そしてもし義母が幽霊となって僕の前に現れたらこう言いたい。
「帰れ」
これに尽きるわけです。
幽霊の存在は否定しません。
しかし幽霊も人間であったのであれば、あるべき姿というのは理解できるはずです。
現世を生きて未来に希望を抱いている人たちの足を引っ張るのであれば、僕は怨念のこもった拳で返したいと考えています。
もともと人であった幽霊に対して敬意を払っている分、人として返したい。
それだけです。
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