【早期リタイア】FIREを考えている人たちに単純な疑問【幻想じゃない?】

コラム

FIREが流行っています。

FIREは「Financial Independence , Retire Early」の頭文字をとった略語です。

意味は英語の通りで、早期の経済的自立。分かりやすく言うと、早期リタイアという意味です。

日本は今定年が65歳と法律で決められていますが、65歳まで働かなくてはならないというルールではありません。

そもそも生計を立てる上で働き方やお金のやりくりは個人の自由です。

その中でETFなどの金融資産を活用してこの早期リタイアを実現する。という考え方が流行しています。

FIREしたいというつぶやきや、あと何十年でFIREできる計算、などという話も僕の周囲では聞こえてきます。

しかし僕としてはそのような人が語るFIREは幻想にすぎないと感じています。

今回はそんなお話です。

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FIREは手段であり目的ではない

僕が最も言いたいことはここです。

FIREは手段であって目的ではないのです。FIREするのであれば、FIREをして何をしたいのかがあった方が良いです。

簡単に言うと目的と手段をはき違えていて、かつ手段を過大評価している感じです。

というのも、FIREを信ずる人の話を聞いてると、FIREすることで労働から解放されてバラ色の人生、楽園が待っていると言わんばかりのことを夢見ている人が多いからです。

確かにFIREによって僕のような会社員は働く必要がなくなるのでそのメリットは大きいです。

ですがその後の話が全く聞こえてこない。具体的な話が何も聞けないのです。

聞けたとしても、「毎日ダラダラする」という程度のものです。

もちろん人によっては毎日ダラダラ過ごすことが無類の幸せという人もいるでしょう。

ただ、それであればFIREしなくてもフリーターとしてバイトしていれば実現可能です。現実的に。

実際に、『年収90万円で東京ハッピーライフ』の著者である大原扁理氏は低所得でありながら幸せに生活しています。

ですので僕からすると簡単にFIREを望んでいる人というのは想像力が足りず、目の前の労働から逃げたいからFIREを目指すという発言をしているようにしか聞こえないのです。

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FIREできる人はどんな人?

予想ですがFIREを達成した人はその後もそれなりに働いていると考えています。

僕のような会社員としてではなく、フリーランスとして仕事を楽しんでいるイメージです。

きっとFIREを達成した人自体が稀有な存在なので、わりと仕事の依頼がきやすいのでは?とも想像します。

そしてFIREができる人、というのはわりと仕事熱心で自分の喜びが何かが明確に分かっている人だと考えます。

なぜならFIREを達成するには長期間にわたって強度の高い負荷が生活の中にかかってくるからです。

長期間の高い負荷というのは節約生活です。人と比較されたりすることが常である会社員は負荷の高い所業だと考えます。

ですので、FIREできる人は相応の精神力と自分理解が十分に機能していないと成り立ちません。

お金をためてETFを、、、という風な考えだけでは恐らく挫折すること間違いないでしょう。

単純に労働から解放される「上がり」の目的だけでFIREは達成できるほど甘くないはずです。

それができたら日本人みんなFIREしてるはずですから。

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FIREしてどうしたいか?

やはりFIREは手段です。

FIREで何をしたいのか?これを明確にすればするほど達成度は高くなるはずです。モチベーションが上がるはずですから。

労働から解放されるのはもちろん魅力的ですが、そこから先のことを考えることが大切です。

現代人は本当のヒマを実感したことのある人はむしろ少ないかもしれません。

スマホがあればYouTubeなどでいくらでも暇つぶしができます。

しかしそれは次にやることがある、一定の強制力が働いている中でのヒマです。

社会的に関わる必要のないヒマ。反対に社会から必要とされない実感のあるヒマというのは、人によりけりですが苦痛になると思います。

ですので、FIREを達成して生計を立てるための労働から解放されたら次に何をするのか?

これを考えた上でFIREを目指したり語ることが、FIREの健全な考え方なのでは無いでしょうか。

もちろん、FIREに健全性は必要ありませんけどね。

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さいごに

今回は流行りのFIREについて執筆しました。

僕自身はFIREに憧れが半分、疑問が半分という感じです。

というのも、僕は文章を書くのが好きなのでこのブログを通じて自分の生計が立てられるようになれば、それはもう僕にとってのFIREだと言えます。

会社を辞めて、自由気ままに感じたことを文章にしてお金をもらい生計を立てられればそれに勝る喜びは正直ないです。

そのような観点から、周囲の人が安易にFIREを口にしていることに疑問を感じてこのコラムを書きました。

FIREのためのFIREというのは、正直自分の中に何も残らなさそうで僕には向いてなさそうです。

もちろん、会社に行かなくてよくなるのは魅力的ですが。

それでは。

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