【心理学の技】「権威」の落とし穴、日常のリスクに備える

心理学

人は見かけによらず」という言葉があります。

 

見た目や印象と違った面を、その人と接することで知ったというのはよくある話です。

 

これは日常の中で誰しもが経験したことのある例だと思います。

 

一方で、この「人の見かけ」を利用することで詐欺を行う人もいるのは事実です。

 

今回はこの「人の見かけ」を心理学的に解説していきます。

 

テーマは人の見かけの中でも特に我々に強い影響を与える「権威」についてです。

 

▼この記事が参考になる人
・人に騙された経験にある人
・初見の人を判断する軸のほしい人
・心理学に興味のある人

 

ぜひ楽しんでいってください。

 

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権威とは?_人は盲目的に従う。

「人の見かけ」の中でも権威は特に強力です。

 

私に限らずこの記事を読んでいるあなたも間違いなく影響を受けて今日まで過ごしていると思います。

 

それはない!という方も中にはいらっしゃるかもしれません。

 

そういう方に向けた質問ですが、学校の先生やお医者さんの指示に疑問を持って聞いたり、調べたりして納得して指示を受け入れたり、あるいは反対して理由を話してきましたでしょうか?

 

おそらく、「学校の先生が言うから」とか「お医者さんの言うことだから」と言うふうに聞き入れてきたのではないでしょうか?

 

これは極端な例かもしれませんが、心理学的に言うと権威の影響といえます。

 

図で示すと以下のイメージです。

 

権威、基本の型

 

相手が専門家だと知ると、人は盲目的に従ってしまう傾向にあります。

 

恐ろしいのは、その権威性について疑う人の少なさです。

 

この盲点をついて、世の中から詐欺のような犯罪が無くならないということも言えるでしょう。

 

また、我々の日常の中で相手の身長が高かったり高級車に乗っていると、その人が優秀な人に感じられるという研究結果も出ています。

 

我々は、人は見かけによらずという言葉は知っていても、日常生活の影響からはなかなか脱出できていないのが現実だと言えそうです。

 

では、なぜ我々はこうまでして権威の影響力に対してこうも無防備なのでしょうか?

 

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権威の影響を受けてしまう原因

権威の影響を受けてしまう要因は実はあっけないものです。

 

心理学の分野で原因を探すときに、人間の本能的な反応が原因だったりすることがたまにあるのですが、今回の権威の場合は違います。

 

これは一種の社会性が引き起こした致命的な弱点なのです。

 

図で示すと以下のようになります。

 

権威、その要因の図

 

これは各人の幼少期からの習慣による影響が原因になります。

 

人は子供の頃から自分の両親を始め学校の先生やお医者さん、身近な大人の言うことを聞くように言われて育ってきました。

 

もちろん、言うことを聞くことが人生経験の差において有効に働くことを子供も理解しています。

 

そしてその子供が社会化していく訓練で強く刷り込まれているせいで、大人になっても専門家など権威のある人の指示に対して盲目的に服従してしまうのです。

 

少し悲しいですが事実です。

 

この点に注目して活用している詐欺師や詐欺的に我々を承諾させようとする人たちは、悔しいですが上手いと言えるでしょう。

 

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権威の防衛法_もう良いように使われないために

今回のテーマは権威性についてですが、この防衛法はわざわざお医者さんや学校の先生と張り合え、ということをお伝えしたいわけではありません。

 

ただ、我々が盲目的に服従しているこの習慣を理解し、我々を良いように使おうとしてくる人たちを見極めるための防衛法だと受け取っていただけるとイメージを共有できてると考えてます。

 

話をもどすと、我々の周囲に常に様々な専門家を名乗る人がいます

 

例えば何かの経験者だったり、○○検定の合格者や、会社の上司などもこの場合当てはまります。

 

恐らくこの人たちは、少なくとも我々よりは経験という点で一歩前に進んでいる人たちかもしれません。

 

しかしながら、この人たちの指示が100%正しく、我々にとってメリットのあるものなのかどうかはまた別問題であり、我々自身が考える必要のあるもです。

 

そこで取るべき対策は、その専門家を名乗る相手自身のことです。

 

図で示すと以下のイメージになります。

 

権威に対する防衛法

 

この権威性に対しては、その相手の専門家の度合いと、我々に対する誠実性を見極めることが大事になります。

 

〇〇が言うことだから、という権威を根拠にして決めるのではなく、〇〇が言うことはどの程度信頼できることなのか?と言う風に考えてみることが大事なのです。

 

思い返してみると、日々の生活の中で無闇に信頼をおいている、結果的にそうなってしまっている事の多さに驚くと思います。

 

その1つ1つに対して同等の専門的知識で判断するのは難しいですが、このように信頼に足るかどうかは考えてみるべき防衛法です。

 

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さいごに

権威は我々の周囲に驚くほど存在します。

 

自分に限ってそれで損をすることもないし、損をしたこともないと考えている人が多いのも印象的です。

 

何事も疑ってかかることは大事ですが、それだと疲れてしまいそうなので、上記の防衛法のように少しバランスを取りながら信頼性について考えてみる習慣をつけることが大切だと言えます。

 

今回ご紹介した権威は、『影響力の武器』という心理学領域の本で紹介されているものです。

 

権威以外にも読んでからすぐに使える心理学のテクニックが書かれているので非常におすすめの本です。

 

ぜひ手元に置いておくことをおすすめします。

 

さいごになりますが、この権威に対して受けてとして紹介したのが今回の記事ですが、反対に使う側として考えてみるのもおもしろいかもしれませんね。

 

それでは。

 

影響力の武器
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