【心理学で読み解く】群集心理_渋谷のハロウィンの暴徒化の理由

心理学

不安を感じた時に誰かにそばにいてほしいと感じた人は多いと思います。

 

また、友人グループと集まっていると楽しいと感じることもあると思います。

 

これが、なぜ寂しさを紛らわせたり楽しいと感じるのか、その理由を考えたことはあるでしょうか?

 

人の優しさに触れられるから、気の合う友人と一緒にいるから楽しい。

 

これも理由としてあっていいと思います。僕も実際そう感じます。

 

ただ、科学的ではありませんよね。

 

このブログは心理学の観点で様々な事象を解説していますが、今回はこの「人の優しさに触れる」や「気の合う友人と一緒にいるから」という理由を、心理学の観点で科学的に見ていきます。

 

キーワードは群集心理です。

 

▼この記事が参考になる人

・群集心理が気になる人

・人が集団を作る心理を知りたい人

・心理学に興味のある人

 

人は社会を形成する生き物ですが、群集心理はその一面を見ることのできるおもしろいものです。

 

ぜひ楽しんでいってください!

 

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群集心理とは何か?

群集心理を読んだ通りに説明すると、人の集団が持つ心理というものです。

 

人はふだん一人では絶対にやらないようなことでも、集団になるとそれをやってしまうことがあります。

 

ですので、個人の心理だけではなく人が群衆となった時に働く心理を指しています。

 

これの分かりやすい例が、ハロウィンの季節になると若者が渋谷に集まり、遊びがエスカレートしてトラックを倒すなど暴徒化してしまう現象です。

 

また、国会議事堂などの前で政治的批判を行なっている人たちもこれにあたるかもしれません。

 

この群集心理を形成するものは3つあります。

 

一体感、無責任性、無名性。この3つが群集心理を支えるものです。

 

図で示すと以下のようになります。

 

群集心理のイメージ

 

人が群衆となることで一体感が生まれ気分が高揚します。そしてその一体感が一人一人の責任感を希薄にさせて無責任性が高まると同時に、群衆であることで自身の無名性が保たれる感覚があることで自分の行動の罪悪感が薄れます。

 

このように群集心理として働く事で、渋谷のハロウィンの暴徒化のような形になってしまうのです。

 

また、人は不安があると他人と触れ合いたくなるというのは上記イメージ右図の電気ショックの実験からも分かります。

 

これを自分に置き換えると気持ちは分かりますね。

 

ただ冷静に考えると、人と触れ合ったからといって電気ショックの事実は変わりません。

 

ここに群集心理的な働きが見えてきます。

 

そして人が社会を形成する生き物である以上、仕方のない部分かもしれません。

 

次からはもう少し身近な例で見ていきましょう。

 

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会社で起こる群集心理

群集心理は会社でもよく起きます。

 

例えば会議中、上司の説明を聞いて「最後に質問はありますか?」という問いかけに対して誰も質問しないということは多いと思います。

 

本当に質問する必要がないということもあると思いますが、「質問はありますか?」が飾りだけ、形だけの言葉になっていることが多いのが実態でしょう。

 

これも1つの群集心理が働いていると言えます。

 

このタイミングで質問すると、質問者はその質問内容に対して責任を持たなくてはなりません。

 

責任というのは会議の内容の理解や上司の意向、その場の空気感などです。

 

正しい指摘であっても、組織に迎合していなければ評価を落とすのが日本の社内の実態です。

 

そこで「質問はありますか?」と問われた側は、聞き手としての一体感、自分が質問する必要があるのか?という無責任性、おとなしくしていればやり過ごせるという無名性が働き、結果的に誰も質問をしない形になるのです。

 

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さいごに

今回は群集心理について紹介しました。

 

身近な例として渋谷のハロウィンの暴徒化から、社内の会議室の実態まで取り上げてみたので身近に感じて頂けたのではないかと思います。

 

ただ、渋谷の話は別として必ずしも群集心理が悪い働きするというわけではありません

 

社会を形成しようとする人の本能的な部分に紐づくものだと考えられます。

 

ですので、この記事を読んでくれたみなさんは群集心理の存在を日常の中で気づき、それによって自身が過度な行為に走らないようにこれからできると思います。

 

今回ご紹介した群集心理は、以下で紹介する心理学の本を参考にこの記事を書いています。

 

群集心理以外にも、読んですぐに役に立つ心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。

 

それでは。

 

 

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