【現実を話そう】営業職のメリットは何か?【10年以上の経験者が語る】

コラム

建設業界で6年、Web業界で5年ほど営業マンとして外回りをしてきました。

営業マンランキング最下位から1位まで経験し、今では「何で上手くいくんですか?」と聞かれるまでになった僕が営業職についてお話します。

恐らくこの記事を読まれてるあなたは、「営業のメリットって何?」「営業のどこが良いの?」と営業についてちゃんと知りたいと考えていらっしゃるのだと想像します。

そんなあなたに向けて僕が出す答えは、「一度は経験することをおすすめしますが、最大3年でやめるべき」というものです。

この記事では他でお話しされている以下のような薄っぺらいことはお話ししません。

※よく言われてる薄っぺらいこと※

▼営業のメリット
・トークが上手くなる
・論理的思考が身につく
・数字に強くなる

▼営業のデメリット
・残業が多い
・精神的につらい時がある
・売上が上がらないとつらい

 

▼結論

営業職は全ての仕事に通じてる!
誰でもできるようになる!

僕も営業職に就いた当初は上記のようなことに影響を受けて自分を元気づけていましたが、こういうのは大体その場しのぎなだけで、本質的に営業マンとして向上したとか本当に上記のスキルが身についたかどうかというと怪しいです。

なぜならトークの上手い人なんて学生時代からたくさんいますし、論理的思考も数字もは営業だけのものではなくどの職種でも必要な考え方と意識です。

ただ残念なことに、上記のデメリットは全て事実であなたに重くのしかかってきます。

もちろん勤め先によりますが、残業は多いですし人間関係が中心の職種ですので精神的にしんどいです。また、売上が上がらないと分かっていても責任感から辛いです。

では、そんなフワフワしたメリットと確実に降りかかるデメリットがあるにも関わらず、僕が「一度は経験することをおすすめしますが、最大3年でやめるべき」とお話しする理由は何でしょうか?

まず取り上げるべきメリットは以下の3点になります。

▼僕が語る営業職のメリット
①教養が身につく
②演技力が身につく
③メンタルが強くなる

そしてこの記事は決して営業職が魅力あふれるオススメの業務であるとは言いません。もしあなたが就活をしている学生さんや転職を考えている方なら参考にしていただければと思いますし、現時点で営業マンとして暗い気持ちになっている方ならなおさら参考になるはずです。

ぜひ楽しんでいってください。

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メリットその①_教養が身につく

営業はよく「幅広い知識がつく、必要だ」と言う人がいますが、これはこれで事実です。業界や他社、世間のニュースに敏感になっておく必要があります。

しかし「知識」を手に入れてお客さんと話して得意になっているだけでは意味ないです。早い段階で気がつかないと売上の上がらない営業マンになってしまうでしょう。

大切なのは仕入れた知識を使って自分なりの結論を出すことです。

例えば、美味しいラーメン屋を知っている「知識」があるとしましょう。お客さんとの雑談で「あそこのラーメン屋美味しいですよ」と話すことでラーメンの話に花が咲くこともあるでしょう。しかしそれではあなたは「美味しいラーメンを知っている営業マン」でしかないです。

ではどうするのかというと、そのラーメン屋の近辺が実は半径100m以内に10件他のラーメン屋が存在するラーメン激戦区だったとして、どのラーメン店も人気店で毎回30分以上並ばないと食べれない場合、一番効率の良く短時間で美味しいラーメンにありつくにはどうしたら良いのかを考えますよね?そこで自分で編み出した結論こそ「教養」です。

ですので先程のお客さんに「あの美味しいラーメン屋さんはお昼休みに入る12時の10分前に並ぶとスムーズに入れますよ」という風に話すことができれば、お客さんに美味しい以上の有益な情報をプレゼントできるわけです。

そしてこの教養はもちろん至る所で応用可能です。

ラーメンの例え話だと少し安っぽく聞こえますが、もっと考えを膨らませて1杯700円のラーメンをランチ1時間で100人回した時の売り上げなどお店の経営に関わる観点で見れるようになると強いです。

そしてこれが語れれば営業マンとして魅力的な人に思えてきませんか?

おもしろい人だな、この人と一緒に仕事がしたいなとお客さんも感じてくれます。そしてトークスキル以前に、自分の好きなことを教養として昇華できれば自然と楽しく話せるものです。

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メリットその②_演技力がつく

営業職は人と話すことが仕事なところがありますが、全く興味の無い相手の話をうんうんと聞く必要があるのは事実です。

夜のお店でキレイな女性が中高年の男性に接客してるいわゆるキャバクラを想像してもらえればスムーズですが、お客さんである以上お付き合いは必然です。

ただ、形だけや上辺だけの相槌だとあっという間に見抜かれます。

このような時は先程の「教養」という観点で乗り切ることがおすすめです。

例えばお客さんが近頃あなたが全く興味のないゴルフに夢中だったとします。あなたのゴルフの接点はテレビのチャンネルを回してるタイミングでたまに見かけるゴルフ中継くらだったとしましょう。

普通にゴルフのプレーについて話を聞かされているだけだと退屈なのは当たり前です。ここであなたは教養を働かせて相手に質問をします。

「ゴルフって全然やったことないんですけど、あの緑あふれる所でプレーするのってどんな気持ちなんですか?」

これだけでOKです。相手は知らない人に対して親切に、そして熱く語ってくれることでしょう。

「都心には無い静かで木々に囲まれてるとすごく気持ちが良いんだよ。空気も新鮮でさー。」

このようなことを話してくれたらチャンスです。この話は、次回他のゴルフ好きの人にあった時に使えます。

「ゴルフってやったことないんですけど、テレビとか見てると緑に囲まれてて、他のスポーツと違って気持ちよさそうですよね!」

このように得た知識を相手に合わせて使い回すことで、雪だるま式に知識がつき、ゴルフ好きが喜びそうな話題の切り口を教養としてどんどん吸収できるのです。

ですので相手のために下手に楽しそうな演技をするよりも、自分の教養を得るために演技をするのであれば上手くふるまえるはずです。

これを様々なシチュエーションで活かすことで、誰とでもどんな話題でも楽しく(楽しそうに)話す演技力を身につけることができます。

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メリットその③_メンタルが強くなる

メンタルがあらゆる他のスキルと異なる点は、メンタルが一生ものということでしょう。

スキルは時代や自分のフェーズに合わせて変えることができますが、メンタルは一生自分についてくるもので、簡単に取り替えたりできないものです。

ですのでメンタルが強いに越したことはないです。

営業職は人間関係の渦中に常にさらされている業務なので、相手に意味深なことや嫌なことを言われるのは毎日のようにあります。

ですので全てに向き合っていてはあっという間に消耗して病んでしまいます。マジメな人ほど病みやすい、というのはこういう所からきているわけです。

メンタルを強くする一番良い方法は、「必ず愚痴を言う」だと考えます。腹の立つことが起きたらそれをネタに友達と飲みに行くのがいいでしょう。

飲みにいけないなら、腹の立つことを紙にペンで書き出すことも有効です。特にこれはエクスプレッシブ・ライティングと言って、心理学の領域でメンタル改善に効果のある科学的に裏付けのある方法です。

いずれにせよ、「自分の感情を吐き出す」ことができればOKです。友達に愚痴を聞いてもらいつつ、家に帰って紙に書き出すなどさらに良いでしょう。

そしてそれをとにかく繰り返して下さい。何度も繰り返しているうちに、しだいに気にならなくなります。「慣れ」に近い領域かもしれませんが、パターンが見えてくるので自分の中で簡単にスルーできるようになります。

逆を言うと、メンタルを強くするにはストレス負荷のかかる環境が必要で、それが営業職は得やすいということですね。

とはいえ望んでこのような環境に身を置く人は少ないと思いますので、なんとも言えないところです。

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まとめ_一度は経験した方が良いけど最大3年でやめるべき

営業職のメリットを3つお話ししました。

現代ではスキルがどうのと言われる世の中ですが、営業職がそのスキルとしていかに分かりにくいものかあらためて感じていただけたかと思います。

また一方で、教養と演技力とメンタルの強さはどんなシチュエーションでも通用する自分の武器になることもイメージしてもらえたかと思います。

そしてそれを磨ける環境にあるのが営業職というわけです。

しかし、僕はその営業職は最大3年でやめるべきだと考えます。

なぜなら上述した教養、演技力、メンタルの強さの3つはある程度コツをつかめば独学で伸ばせるため、それ以降は営業職に身を置く必要はないからです。

よく「真の営業とは」「営業道」みたいなことを言う人がいますが、これは営業そのものが上も未来も捉えづらいため都合の良く美化しているだけです。

そして、「教養、演技力、メンタルの強化」は実践されるあなたが成功体験を積むまでの期間も考慮すると最大3年で十分だと考えます。これは感覚値ですので4年目で納得できればそれで良いですし、1年目で理解できたと感じたらそれでOKです。

「教養、演技力、メンタルの強化」の3つが身についたと感じたら、部署の異動希望を出したり、転職をおすすめします。次は興味のある分野でさらに自分の武器を磨いた方が、人生は楽しいしやりがいのあるものになると考えます。

もし営業職が天職だ!最高に楽しいぞ!と感じる人がいたら、もちろんそれはそれで良いと思います。

日本には営業職の人はだいぶ多いと思うのですが、ちゃんとそのメリットを話してる人や記事を目にすることがものすごく少ないと感じていました。

僕自身、営業職を通して人生がイージーモードになった部分が多々あるので、今回はそれをお伝えしたくて記事を執筆したしだいです。

最後に、この記事の内容と少しそれるかもしれませんが営業職の良さを感じてもらえそうな本を紹介します。僕がお伝えした「教養、演技力、メンタルの強化」の3点を意識しながら読んでもらえるとかなり有意義な読書ができると思います。

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営業職をイージーモードにする本

ここまで僕の経験をベースに営業職のメリットをお伝えさせて頂きました。

このままだとあくまで一個人の意見で終わってしまうため、この記事の内容を補足する意味でも参考図書を紹介させて頂ければと思います。

いずれも平易な文章で、読書習慣のない人でも2、3時間ほどあれば読めてしまうのでおすすめです。

ビジネス書を捨てよ、街へ出よう
created by Rinker

こちらは記事内で紹介した「教養」の部分が非常に分かりやすく書かれています。主人公はマジメさが売りの営業マンですが、かなり個性的な師匠に出会うことで営業の本質に徐々に気づき実力をつけていくストーリー仕立ての良書です。

特に「教養」の部分の具体例をもっと知りたい!という方は特に必見です。

たった一人の熱狂
created by Rinker

2冊目は非常に濃厚な一冊です。濃厚なのはもちろん内容なだけで、読みやすい文章なのでご安心を。

特に「メンタルの強化」という部分で役立つと考えてます。

1冊目の「ビジネス書を捨てよ、街へ出よう」とはだいぶキャラクターの異なる、いわゆる「モーレツ社員」的な印象が強いかもしれませんが、中途半端に賢さを求めて失敗して落ち込むよりも、これくらい振り切って失敗しても大丈夫な人が世の中にはいるんだ!という風に感じてくれると良いと思います。

ある種の励みの一冊ですね。

きみはスゴイぜ! 一生使える「自信」をつくる本
created by Rinker

最後は「教養、演技力、メンタルの強化」全てに通じる1冊。この記事を読んで、営業職で少しやってみようかなと感じてくれた人はぜひ読んで頂きたいです。

仕事も勉強もそうですが、初日から最後まで「がんばり通す」というのは無理な話です。

気持ちはあっても、少しずつできることが増えていって、いずれ大きなことができるようになるのが現実です。

つまり筋トレと同じで本質は「継続」になります。

そしてこの「継続」こそが難しい。この本はその「継続」を後押ししてくれます。子供向けに書かれている本で、非常に読みやすく1時間もあれば読み切れます。

読みやすい一方で、内容は科学的に裏付けされたものが紹介されているので、単なる「ポジティブ思考」の自己啓発書よりも質が違います。

ぜひ手元に持っておいて頂き、何か思った時には都度読み返すことであなたの人生を変えてくれることでしょう。

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