上下関係はどのグループでも存在します。
学校はもちろん、職場でも存在するので上下関係は我々の人生に入り込んでくるものです。
上下関係は人間関係ですが、これが上手くいっている分には問題はないですが、反対に上手くいかなかったり、出世したいのに上司が他の同僚ばかり可愛がっているということもあるでしょう。
シチュエーションは様々ですが、この上下関係や人間関係を少しでも自分に有利にできたら良いですよね。
今回はそんな心理学をご紹介します。
キーワードは好意です。
▼この記事が参考になる人
・職場の上下関係を改善したい人
・人間関係を良くしたい人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
好意はすごく武器になる
まずは以下の問題を見てみてください。
とある上司が部下を無意識的にひいきにしてしまうのはどんなポイントでしょうか?
え?名前が似てるから、それだけ?
このように驚かれた方は多いのではないでしょうか?
なかなか実感が湧きづらいかもしれませんが、人は自分と類似しているポイント見つけると親しみを持つ傾向があります。
例えばあなたがサッカーファンだったとして、初対面の相手もサッカーファンで、しかも同じチームを応援していたとしたらどうでしょうか?
嬉しかったり相手に対して好意的な感情が湧くと思いませんか?
実はこのような些細に感じる部分も、無意識的に働くことによって我々に大きな影響を与えているです。
では、この好意の威力をあらためてみていきましょう。
好意を持つことでどんな影響が出るのか?
この好意の威力は非常に大きいです。
なぜなら普段なら断る頼み事も、好意を寄せている相手からのお願いであればOKをしてしまうからです。
身に覚えのある人は多いのではないでしょうか?
好意の形は何でもOKです。
先ほどのサッカーチームの例もそうですし、もちろん異性として好意を寄せている場合も同様です。
キャバクラで好みの女の子に貢いでいるおじさんは、まさにこの好意の心理学の術中にハマっていると言って良いでしょう。
好意を抱いている相手のお願いであればこちらもすんなり聞き入れてしまうものです。
このように好意は我々の選択に対して大きな影響力を持ち、普段ならきちんと断るようなお願いもついOKを出してしまうような威力を持っています。
そして上記の例だけでなく、好意の心理学のテクニックは我々の身近なところでたくさん使われています。
好意の心理はどのように使われているか?
一番身近なところで言えるのは広告でしょう。
テレビのコマーシャルを見ていると、新商品の洗剤のCMに洗剤とは全く関係のない女優が使われていることがあります。
これは今が旬の人気の女優であればあるほど、我々はその新商品の洗剤に知らずに好感を抱いてく形になります。
そして結果的にその洗剤を購入に至る。これが広告で利用される好意の心理学です。
また、店頭に立つ販売員やセールスマンは、好意の心理学を上手く利用します。
それは類似性というものです。
例えば店頭で洋服を見ていると、「私も最初そのシャツが気になったんですよ、で実際に着てみたら着心地がよくて、、、」こんな風に切り出してくると完全に類似性の切り口です。
ここでは「気になった」という類似性を利用しているわけです。
余談ですが、本当に気になったかどうかはその際問題ではないのです。作られたとしても類似性になっていることが重要なのです。
もし上記のように声をかけられたら、「なるほど、これは着心地が良いのか」という風に知らないうちにポジティブな情報を刷り込まれる形になります。
これが繰り返されると最終的に購入に至るというわけです。
好意の心理学を利用し、利用されないことが大切
当然ですがこの記事を読んだ後は、くれぐれも気をつけようと考えますし、同時に上手く使ってやろうという気にもなります。
相手と仲良くしたいのであれば、形は問わず相手との類似点を発見して共有することが大切です。
相手もすぐに好意を持ってくれるとは限りませんが、親近感を高めることから始めるのが大切です。
一方で好意の心理に利用されないためには以下のように注意を払うことが大切です。
まずは自分が相手に好意を抱いていることをしっかり認識することが大切です。
その上で、相手からお願いされたことが自分にとってメリットのあることなのかを冷静に見極めることです。
お願いを聞き入れて、相手の喜ぶ顔が見たい気持ちはわかりますが、あえて我々が損をする必要はないのです。
ですので、好意は好意として冷静に受け止め、我々は自分のメリットに向き合う習慣を持つことが不用意に損をしないために大切なことです。
さいごに
今回は職場の上下関係から好意の心理学を紹介しました。
冒頭のお話であれば、上司に気に入られるためには相手との共通点をどんどん見つけていくのも手だと言えます。
反対に、可愛い部下からのお願いは簡単に聞き入れず、仕事として割り切って判断するのが望ましいでしょう。
好意の心理は我々に想像以上の影響をもたらします。一度見直してみるのもありです。
今回のこの記事は以下で紹介する心理学の本を参考に執筆しました。
好意の心理学以外にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。
それでは。
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