2021年6月13日。総合格闘技イベントが東京ドームで行われるのは14年ぶりです。
長年格闘技ファンをしていますがとても嬉しい限りですし、東京ドームで格闘技を見たい一心でカードもこだわらずにチケットを購入しました。
記念すべきイベントの目撃者であり参加者でいたいです。
肝心のRIZIN.28東京ドーム大会の注目カードですが、何と言っても「朝倉未来 vs. クレベルコイケ」でしょう。
両者得意な領域の異なる実力者の激突で、プロ選手も交えて勝敗予想が割れています。
ただ、個人的に今回のカードはわりと勝敗はついてるのでは?と考えてます。落ち着いて考えてみると、どちらが有利なのは自然と分かります。
ですので僕は正直、この対戦で予想が割れる理由がよく分かりません。もちろん試合ですので何が起こるか分かりませんが、、、
そこで今回は、僕の考えるこのカードの勝敗とその理由、試合展開がどうなるのかをお話しします。もし当たってたら褒めてください(笑)
結論は朝倉未来のKO勝利
結論は朝倉未来がKO勝利すると考えています。おそらく2R目。
朝倉未来のファンとか推してるとかそういう理由ではありません。両選手の特性や得意領域、これまでの試合内容を振り返ると自然とこの結論にたどりつくはずです。
もちろんクレベルコイケは選手として強豪で、決して弱い選手ではありません。ただ、クレベルコイケが勝てる要素が総合格闘技の試合においてそれほど大きくないと考えてます。
おそらくここまで勝敗予想が割れている理由として、以下の点があると考えてます。
▼勝敗予想が割れてる理由
①クレベルコイケの圧倒的な柔術テクニック
②朝倉未来の寝技の実力が見えない(徹底的に避けてきた)
①クレベルコイケの圧倒的な柔術テクニック
こちらは間違いなく世界トップレベルであると言えるでしょう。また一方で十分に総合格闘技にコミットした柔術テクニックであることも間違いないです。素人目に見ても驚異に写ります。
ただ、ここに1つ落とし穴があると考えてます。総合格闘技における柔術のテクニックは、柔術的な展開になって初めて驚異となるのです。
②朝倉未来の寝技の実力が見えない(徹底的に避けてきた)
総合格闘技の選手は主に、打撃を得意とするストライカータイプか、組技を得意とするグラップラータイプで分けられます。朝倉未来はストライカータイプです。
そのため、これまでの試合でも自分の有利な打撃の展開を中心に試合を組み立てており、組技(寝技)の展開は徹底して避けてきた経緯があります。
上記の2点を整理すると、クレベルコイケの方が実力的に上回っているように感じられます。しかし実際に勝敗を考えると全く逆のことが浮かび上がってきます。
朝倉未来に勝つ方法
朝倉未来は直近で斎藤裕に判定で敗れています。朝倉未来に勝つことを考えるのであれば、この試合を参考にしない理由はないです。
そしてこの時の試合で斎藤裕の勝因は以下に挙げられます。
▼斎藤裕の勝因
・オールラウンダーで各局面に対処可能
・フィジカルが強い
・ポイントゲッターでレフェリーの視点を理解してる
・作戦遂行能力が高くフルラウンド維持できる
斎藤裕戦は知名度が高い朝倉未来の敗因に注目が集まりがちですが、参考にするのであれば勝因も注目すべきです。
つまり朝倉未来に勝つためにはこれだけの要素が必要になってくるということです。
ここで、クレベルコイケには突出した柔術テクニックがある。という風な反論がありそうですが、総合格闘技においてグラウンドの展開は前提ですが、必須ではありません。
突出した柔術テクニックがあれば朝倉未来に勝てるかどうかというのはまた別の話で、ここからはその点も踏まえてより細かく分析していきます。
クレベルコイケについて分析してみる
クレベルコイケの過去5試合ほど振り返って整理すると、総合格闘技選手としての特徴が以下のように見えてきます。
▼クレベルコイケの特徴
ストロングポイント
・総合格闘技の中で突出した柔術テクニックがある
・腕が長くパンチのハンドスピードが遅く独特
・パンチの打ち合いの中でハイキックが出せる
・ガードができる
・最後まで目が死なず、直撃を受けても効きづらい
ウィークポイント
・タックルができない
・直線の動きしかできない
・ローキックのディフェンスができない
・作戦を練って遂行するタイプではない
・打撃のテクニックがない
圧倒的な長所は総合格闘技の中で柔術テクニックを活かし切る所です。相手に攻めさせて、相手が動き回っているところに合わせて一気に極めにいく。
相手の動きに合わせて柔術技をコミットさせることができるのが最大の強みです。
▼クレベルコイケの必勝パターン
①打撃を積極的に出して相手に応じる
↓
②数発打って後ろに下がり相手に勢いづかせる
↓
③目が良くてガードもできるので、相手のラッシュに合わせてグラウンドに引き込む
↓
④そのまま相手にパウンドを打たせる
↓
⑤相手のパウンドの動きに合わせて一気に極めにかかる
↓
⑥フィニッシュ
これがクレベルコイケの必勝パターンです。
毎回相手は攻めすぎた結果、返り討ちにあっています。
想定される試合展開
上記を踏まえて試合展開を想定したいと思います。
大前提、朝倉未来はグランドの展開に持っていかないでしょう。クレベルコイケもタックルのレベルは高くないので朝倉未来をテイクダウンすることは難しいです。
従って試合開始序盤はお互い様子を見ながら打撃の展開になります。その中で手数を出すのはクレベルコイケで、朝倉未来はカウンターの調整を始めます。
次に朝倉未来は徐々にクレベルコイケに打撃をヒットさせるでしょう。しかし深追いはしないはずです。グランドの展開になりそうになったらすぐにスタンドで打撃に戻すはずです。それはクレベルコイケの必勝パターンに乗らないためです。
結果的にスタンドの攻防が長引く形になります。そして朝倉未来はローキックやカーフキックで足元から崩していくか、三日月蹴りやボディパンチでお腹を効かせにいく、このどちらかで試合を進めていきます。
そのため1R目はスタンドの攻防、2R目でクレベルコイケがダメージの蓄積に耐えきれずにダウンしたところをレフェリーストップ、もしくは足かお腹に効かせたダメージをフェイントにパンチかハイキックで朝倉未来のKO勝ちを予想します。
まとめ
結論は朝倉未来のKO勝利を予想します。
クレベルコイケが強豪であることは間違い無いですが、総合格闘技において巧者なのは朝倉未来だと考えます。
試合に向けて準備や対策をしっかり練って、当日も戦略を遂行しきるのは朝倉未来の方が上でしょう。この試合においてクレベルコイケのストロングポイントが働く部分はそれほど無いと考えます。
また、仮にクレベルコイケが勝利するとれば朝倉未来のミスでグランドの展開になった場合のみです。
これだけしっかり予想したので当日が楽しみです。当たれば嬉しいですし外れたら、次回にもっと良い予想ができるように改善していきたいと考えてます。
それでは、当日をお楽しみに!
コメント