【対策あり】マススパーで強く打ってくる人の心理【練習を大切にする】

格闘技

僕は格闘技を20年以上続けていますが、マススパーができない人はどのジムもいつの時代も一定数いるように感じています。

マススパーというのは、格闘技のスパーリングにおいて強いパンチやキックを当てない試合形式の練習を言います。プロ選手やプロ志望選手ではなく、僕のように一般会員の人はこのマススパーリングが前提のなります。

ところが、このマススパーの約束を守れず、強いパンチやキックを当ててくる人が一定数います。

実際に僕もマススパーのできない人に強く打ち込まれて痛い思いをしたり、ケガをしたり、ケガをさせられた人を多くみてきました。

そこで今回は、僕が実際に行ってきたマススパーのできない人の対策をご紹介し、ジムで楽しく格闘技ができるように解説していきます。

格闘技を始めたいけど、怖い人がいたら嫌だなぁ、実際にジムにマススパーのできない人がいて困っている。このような人の役に立てられれば嬉しいです。

▼この記事が参考になる人
・格闘技ジムで強く当ててくる人がいて困っている
・これから格闘技ジムに通いたいけど不安のある人
・ジムで楽しく過ごしたい人

当然ですけど、ジムで相手をケガさせるような人は嫌われます。それにケガが頻発するようなジムは会員が増えず、あっという間に経営難です。

ぜひ楽しんでいってください!

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マススパーの目的は?何のための練習?

マススパーはマススパーリングの略称です。

試合形式でお互いが自由に攻撃を繰り出して、自分のフォームの確認やパンチやキックのタイミング、ガードの練習を行います。

そのため、マススパーの目的は習った技術を実践の中で使えるようにするための練習と言えます。

パンチの打ち方の基礎ができているか?習ったコンビネーションを繰り出すタイミングは合っているか?相手の攻撃に対してしっかりガードができているか?

課題は人それぞれで、実際の動きの中で自分がきちんと動けているかをチェックする練習とも言えます。

当然相手も動き回り攻撃してくるため、練習の中でも緊張感のあるスリリングな練習と言えます。

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マススパーができない人

ところがマススパーの練習の中で、それができない人が一定数存在します。

マススパーは自分の動作確認が軸になる練習ですが、相手との勝負に勝とうとする人がいるのです。

そのような人は勝つための手段としてパンチやキックの攻撃を強く相手に当てようとする傾向があります。

マススパーの本来の目的から外れて、自分が勝つことが目的になってしまっているのです。

多くのジムでは一般会員の練習において、強く当てることをNGとしています。ケガのリスクがありますし、カッとなって感情的なトラブルに発展することがあるからです。

マススパーを約束事としていても、相手が強く当ててきたら嫌ですし、感情的になるのは人として自然です。ルール違反ですし。それがスパーリングという形式のため悪い方向にエスカレートしやすいから、どこのジムでもマススパー約束事としている背景があります。

しかし、このマススパーができない人は僕の知る限り、どこのジムでもいつの時代も一定数存在します。

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マススパーができない人の抱える原因

マススパーができない人というのはどんな人なのでしょうか?

大きなくくりで考えると以下の要素が多いとみています。

▼マススパーができない人の共通点
・すぐにムキになる
・プライドが高い
・初心者である

性格面の要素が大きい事が1つです。また、初心者だから力の抜き方ができなかったり、緊張や恐怖のあまり力んでしまっているということもあります。

初心者の場合は仕方ないので今回の対象ではないですが、すぐにムキになったりプライドが高い人は強く当ててくるので注意が必要です。

しかし、なぜすぐにムキになったりするのでしょうか?ここからはもう少しマススパーができない人の抱えている原因を深掘っていきます。

マススパーの認識がそもそも違う

マススパーの定義はすでにお伝えしたとおりですが、この定義を自分のものにできていない人がいます。もしくは認識はできていても、マススパーの開始と同時に忘れてしまう人もいます。

マススパーは自分の課題に向き合う時間でもあるのですが、相手に攻撃されると思うと負けないように動き出すために、結果的に相手に勝とうとして強いパンチやキックを出してしまう人がいるのです。

このように、マススパーの認識をそもそも持てていない人がいます。

恐怖からの力みが入ってしまう

これは初心者にありがちですが、ある程度経験した人にも現れやすい傾向です。

僕も恥ずかしながら一時期ありましたが、自分が慣れてきたタイミングで初心者の方とマススパーをする機会があります。

初心者の方は当然がんばって動きますが、僕としては初心者の人にパンチをもらうわけにはいかないぞ。という感情が入ります。

このような小さなプライドがいらない力みを産んでしまうことがあります。心の問題ですが、初心者の方にパンチをもらっても、「良いパンチでした、危ないので強く打たないようにしてくださいね。」といった具体に声をかけられた精神的に強くなれそうですよね。

血の気が濃い

認識がそもそも違う人にも通じますが、とにかく激しく打ち合いたい人というのは一定数います。少し痛いくらいの方がちょうど良いくらいに考えているです。

お互いが気を遣いながら練習するくらいなら、強くても打ち合った方が楽しいよ。と言う風に考えているのです。

個人的な経験で言うと空手や柔道などの武道系出身でジムに入った人に多い傾向を感じています。本人はいいとしても、それは望んでないのでいい迷惑です。

それはあくまで自分の理屈であり、ジムで通用するかは別だと考えられない人がいるので注意が必要です。

目的意識が違う

ジムはたくさんの人が通う開かれた場所ですが、通う目的は人それぞれです。アマチュアの試合に出場することが目的の人やダイエットが目的の人もいます。

もちろん目的は人それぞれでOKなのですが、中には悪い意味でストレス発散のために通う人もいます。

ちょうど、認識が違って血の気の濃い人の中間くらいに位置する人ですが、根本的に何のためにジムに通っているのかがハッキリせず、スパーリングで満足感を得たいという人がそれです。

こういうタイプの人は過去に格闘技経験がなくて、やりがいを模索しているようなタイプの人です。

仕返しをされている

これが盲点の人は多いかもです。

自分はマススパーを守って軽くやっているつもりでも、相手からしたら強く当てられていて、「この人は強くやっていいんだ」という認定を受けているパターンです。

やられたらやり返す、ではないですがこのように認定を一度受けてしまうと練習の中で変えていくのは難しいです。

自分が本当にマススパーを守って練習できているのかは、定期的に振り返る必要はありそうです。

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マススパーができない人の対策

マススパーができない人へどのように対策を立てればいいでしょうか?

自分がケガをさせられてからは遅いです。「この人マススパーができない人かも!?」そんな風に感じたら早めに対策を発動することをおすすめします。

対策その① ジムの方針を理解しておく

大前提ジムの方針を知っておきましょう。

どこのジムも一般会員のマススパーにおいて、強く当てないことをルールとしていると思います。万が一そのように考えていないこともあります。

また、その場にいるインストラクターがルールを大切にしないタイプの人がどうかも重要です。マススパーと言いながらもみて見ぬふりをするインストラクターも少なからずいます。

自分が練習する環境を知っておくことは大切です。

考えにくいですが、ジムの方針としてマススパーを安全性を大切にできていないのであれば、別のジムに入り直すのも手です。強く痛くやることが格闘技だ、という根性論重視のジムは我々の生活に支障をきたすおそれがあるため危険です。格闘技はスポーツとして楽しみましょう。

対策その② マススパーのできない人とは練習しない

マススパーはお互いの合意があって行われますが、そのような人と組まないようにします。

誘われても「ちょっと休みます」や「やめときます」と言って断りましょう。

ひと言断る意思を伝えるだけでOKです。僕自身、実際にそのように断った事は何回もありますが、人間関係のトラブルになるようなことは一度もありませんでした。

ジムの中で中の良い人も、自己防衛のために同じ方法で断っていましたが、それでトラブルになるようなことはなかったので大丈夫です

対策③ インストラクターに報告する

もしマススパーできない人と知らずに組んでしまい、強いパンチやキックを当てられてしまったら事後報告でもいいのでインストラクターに報告しましょう。

「〇〇さんって結構強く当ててくるんですけど知ってますか?注意してもらっていいですか?」こんな具合にハッキリ伝えてもらって大丈夫です。インストラクターも自分の管轄でケガや事故が発生すると上司である代表に説明しなくてはなりませんし責任が伴うので、ハッキリ言われることで見て見ぬふりはできなくなります。自分を守るためにもしっかりしておきましょう。

対策④ あえて仲良くなる

マススパーができない人の人間性をついつい疑ってしまいたくなります。同時に近づきたくないという気持ちにもなります。

このような気持ちになるのは当然ですよね。

ですが、マススパーのできない人が練習の外の部分でも荒々しい人かというと意外とそんなことはないです。わりと普通で冗談も通じる人だったりします。

僕がよくやっていた事ですが、マススパーは断りますが、休憩や着替えるタイミングで雑談を重ねていき仲良くなるというものです。

マススパーのできない人はジムで孤立していることが多いので、人間関係ができることがきっかけでマススパーの姿勢も軟化する傾向があります。

もちろん、僕は仲良くなっても絶対にマススパーはその人と組みませんでした。その代わり、「○○さん良い人なんですけど強くやるから嫌ですよ〜。」という風に切り返して関係を続けていました。

自分のマススパーのスタイルが人間関係を壊す、ということに気づかない限り相手は変われないのです

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マススパーで強くなるには

マススパーのルールを守れない人について解説してきましたが、自分自身がマススパーで強くなる方法もご紹介していこうと思います。

危険人物の対策を覚えたら、自分が練習で強くなるために集中していきましょう。

自分が強くなっている、変わっていると実感できるのは格闘技をする一番の楽しい部分でもあります。

目的意識を持つ

マススパーでどんな動きをするのか目的意識を持ちましょう。

例えばジャブ1つとっても、相手と自分の立ち位置(ポジション)やタイミングによって効果は変わります。一発なのか二発続けるのかでも効果は違います。

自分の攻撃が当たって相手の攻撃をもらわない動きはどうすればできるのか、これを考えて練習するのとしないのでは練習の質が全く違います。

自分をコントロールする

考えている動きができるように自分をコントロールすることは大事です。もっと言うと、それが上手くいかない時でも冷静でいられるように自分を落ち着かせるようにすることは大切です。

マススパーの最中も相手の攻撃が上手く決まって悔しかったり動揺することがあると思います。そのような時はついムキになってしまうものですが、それを反省材料として受け入れつつ自分のやることに向き合うというのは心を強くする練習と言えます。

恐怖心に打ち勝つ

初心者に限らず、自分の技を試していこうとすると相手にカウンターをもらうのではと怖くなってしまうことがあります。

そのような気持ちに向き合ったり、実際に動いて挑戦してみるのがマススパーの練習の意味するところです。

強くなるには一歩踏み出すことが大切です。その一歩のための練習がマススパーですので、気持ちを強く持って練習に挑戦しましょう。

相手を認める

マススパーは自分に向き合う練習ですが、相手あってのマススパーリングです。

相手がいい攻撃をしてもらってしまった場合も、「悔しさ半分、賞賛半分」で認める気持ちの余裕を持ちましょう。

そしてマススパーが終わったら、途中で良いストレートもらっちゃいましたよ。という具合にコミュニケーションをとればお互いに気持ちがいいものです。

一緒に練習する仲間ができると自分のレベルが一気に上がるのでぜひ参考にしてみてください。

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さいごに

マススパーリングができない人の解説からその対策、マススパーリングで強くなるための方法をご紹介しました。

もちろんプロ選手やプロ志望選手はこの限りではないですが、僕のように一般会員で格闘技をスポーツとして楽しみたいという方の方が多いはずです。

格闘技はコンタクトスポーツといって、相手に接触することが前提になるものですが、そのためにケガをしてしまっては本末転倒です。

相手がいるからこそ自分が練習できるものなので、自分のためにマススパーを大切にしていきましょう。

僕は過去にマススパーができず、自分を変えることのできない会員さんを見た事があります。その人はキックボクシング経験者でしたが、練習中に他の人の鼻を折ったり鼻血を出させたりして、何度もインストラクターや代表に注意をされていました。

僕はその人とのマススパーは避けていて、しだいに練習時間がかぶらなくなっていたのですが、注意を無視することを繰り返しているうちにとうとう強制的にジムを退会させられていました。

一般会員がジムを強制的に退会させられるのは本当に珍しいことです。

本当に可哀想な人だな。とその時ばかりは感じたのですが、やはり練習を大切にできない人は残念です。

この記事を読んでくださっている人の通っているジムにも、そのような人がいらっしゃるかもしれません。その時にご紹介した内容が役に立つと嬉しいです。

それでは。

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