会社員や学校のサークルで過ごしていると、「同調圧力」が起こっていることを目にしたり実際に体験します。
周りの大多数がそれにYESであれば「お前もYESだよな?」という圧力を感じて自分の本意でなくてもYESと答えなくてはならない状況のことです。
今回は、この同調について心理学的な解釈をご紹介していきます。
圧力によって同調が促させるものではなく、同調そのものがどうして起こるのかを見ていくことで我々の周りで起こっている出来事について理解を深めれば、これから先生活しやすくなるからです。
▼この記事が参考になる人
・会社の同調に疲れた人
・同調の人間関係をなんとかしたい人
・心理学に興味のある人
心理学はスルーしてしまう身近な出来事に目を向けてくれる学問。使わない手はないです。
ぜひ楽しんでいってください!
同調を科学的に分析してみる
職場や学校で起こるこの同調ですが、これはいかなる状況でも起こり得るのでしょうか?
職場や学校で起こる同調は、その後の方向性を決めることが多く結果的に自分に返ってくることが多いです。
一方で「どうでもいいこと」であれば同調は起こり得ないかもしれません。
そのような環境下で同調が起こるのかどうかの実験が行われました。
イメージは以下です。
上記のイメージの通り線の長さを問う問題であっても、自分以外の人が誤回答で一致していた場合に同調してしまう傾向を見ることができました。
一方で、グループの中に一人でも違う回答をしている人がいれば、誤答率は大きく下がることが分かりました。
これは非常におもしろい結果で、人は同調を意識する傾向があり、同調を促すのに実は圧力は必要ないのではないか?という気がしてきます。
職場でよく起きる同調圧力
同調圧力は職場で多く発生します。
自由に、遠慮のない意見をと掲げても結局はそれも建前で実際は全会一致の事実を取りたいだけなのが実態ということがよくあります。
正直僕も事実として同調しているのですが、本当に良くするための意見は報われないことが多いので余計な労力は使わないようにしています。
また、職場で同僚と上司をネタにした話などもある種の同調と言えます。
認識を揃えておくことで安心感を得られるということでしょう。
このように整理していくと、同調というのは悪いことばかりではなく、社会を形成するという人の本能においては大切なことという一面も見えてきます。
そのため、自分の本意でなくても同調するというのはある種の社会性を発揮しているのです。
本当に意に沿わないのであれば別の話になってきますが、同調を理解した上で「社会性」で対応できるのであればそれに越したことはないかもしれませんね。
さいごに
同調圧力は嫌なものですが、このように人の社会性の1つだと理解できればそれほど真剣に受け取らなくても良さそうです。
楽に受け流せればそれに越したことはないですよね。
このように、心理学は身近な出来事を解明して我々の生活を豊かにしてくれるのでおもしろい学問です。
今回僕が参考にした本を最後にご紹介しますが、同調に限らずすぐに使える心理学のテクニックが他にもたくさん紹介されているので非常におすすめです。
ぜひ一回は読んでみることをおすすめします。
それでは。
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