「旅の恥はかき捨て」という言葉があります。
1度しか行かないようなところであればその後も長く付き合うことがないので、恥ずかしいことをしても平気。という考え方です。
反対に長く人間関係を継続させていくのであれば、相手のことを考えて尊重したふるまいをすることが大切と言えそうです。
これは会社も同様で、職場は基本的に長い付き合いの場です。
そこでは協力的な関係が求められます。
では、具体的にどのような人間関係を築くことが望ましいのでしょうか。
これを心理学の視点を通して考えていきたいと思います。
キーワードは互恵的利他主義です。
▼この記事が参考になる人
・会社の人間関係を整理したい人
・会社で付き合う人を考え直したい人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
互恵的利他主義とは何か?
互恵的利他主義とはいわゆるギブアンドテイクです。
相互協力が成り立ち、互恵性をベースとする関係が人間関係を長く続けられる秘訣と言えそうです。
極端な話、自分から進んで裏切らない善良な戦略では、相互協力が続けていい結果が出るが、相手の協力につけこもうとする悪い戦略は結局、相互非協力の状態に陥ってしまい、そこから2度と抜け出すことができず悪い結果しか出せなくなります。
ですので互恵的利他主義を築くことが、関係を継続させるために重要な考え方と言えます。
先ほどまでは互恵的利他主義を簡単にギブアンドテイクと紹介していましたが、互恵的利他主義はギブアンドテイク以外にも様々な例があります。
上記のイメージの通り、他の例としては自己開示と人への情けになります。
相手の要求に答えてあげたり、相手が自分に接しやすくなるように自己開示を行なったり、自分のために相手に情けをかけたりすることが、互恵的利他主義の例です。
では、この互恵的利他主義を会社内で利用するにはどのように活用していけばいいでしょうか?その点を考察していきます。
互恵的利他主義で会社内を気持ちのいい場所にする
まずは自己開示が大切です。
人によっては人見知りということも少なく無いですので、自分に対して慣れてもらうことから始めるのがいいです。
そのためには雑談が有効と言えます。何気ない会話からお互いの価値観を知ることが大切です。
場合によってはそこから仕事に繋がることもあるでしょう。
その際は相手の申し出や要求は可能な限り協力することがおすすめです。
相手も思い切って頼ってくれているかもしれません。こちらも100%応えることは難しいかもしれませんが、可能な限り協力しましょう。
次に自分が頼った時に力になってくれるかもしれません。これがギブアンドテイクです。
また、新卒の面倒を見たりするのは大変ですが、ゆくゆくは育って自分の業務を助けてくれる存在になるかもしれません。情けは人のためにならずの精神で、今は応対してみましょう。
このように、自分の身近な生活を互恵的利他主義に置き換えることで、すぐには結果は出ないかもしれませんがゆくゆくは自分のためになることが考えられます。
最初は慣れないかもしれませんが、ぜひ試してみることをおすすめします。
さいごに
今回は互恵的利他主義を紹介しました。
言われてみると普通なことに思えるかもしれませんが、心理学を通して整理することが説得力が増しますし、やることに無駄が無くなります。
このように心理学は我々の身近な心理現象を科学的に解明して、我々の生活に役立てることができます。
この記事は以下で紹介する本を参考に執筆しました。
互恵的利他主義以外にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。
それでは。
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