会社で役員と部長たちがよく本を紹介する広告会社で働いています。これは任意なので、会社のえらい人たちは必ず読書した本を紹介しなければならないというわけではありません。
個人的に楽しみにしてるところだったので、2021年上期に紹介された本をまとめてみました。
本棚を見ればその人が分かる
僕はこの言葉が学生時代から無意識に気に入っていたようで、ずっと頭の中に残っていました。大人になって娯楽ではなく自分の成長のために本を読むようになったことで、余計この言葉が気に入っています。
ですので、この観点でえらい人たちが紹介する本をもとに色々考えていきたいと思います。
今回まとめたデータはこんな感じです。
▼えらい人たちの数
役員:9人
部長:9人
▼本を紹介したえらい人たちの数
役員:9人中、4人
部長:9人中、5人
▼紹介された本の数
106冊
▼紹介した本の数が多い人TOP3
A部長:26冊
B役員:24冊
C部長:19冊
当然ですが多読が優秀という考えはありませんし、紹介された=読んだ、という風にも受け取りません。
紹介された本を知ることで、「その本を選んだ理由」を考えることが大事だからです。
会社のえらい人たちにどのような思想があるのかを知ることで、自分の会社の見方を考えてみよう。というイメージです。これが、今回で言う「本棚を見ればその人が分かる」という部分です。
そして、全19人のえらい人たちが紹介する本の中で、最も紹介された本がその思想を知る手がかりになると思うので紹介していきます。
えらい人たちが何に思いをはせるのかを見ていきます。
いちばん紹介された本はこれ
TOP3形式で紹介していきます。
ちなみに1位は1冊、2位は同率で2冊です。3位は同率で8冊ほどあったので、その中で僕が気になった1冊を紹介します。
リーダー論と仕事論がテーマにあるらしい
TOP3を見て感じるのはここです。
リーダーとは?優れたリーダーとは?優れたリーダーを育成するには?
これからの仕事は?働き方は?どうコミットしていくことを考えればいいのか?
以下に今回集計した全105冊を紹介しますが、どの本をとっても上記のテーマが一貫性を保っているのが分かります。
えらい人たちの本棚を考えてみる
上述の母数の通り、本を紹介するえらい人たちは全18人中9人です。
また、10冊以上紹介したのはその9人中6人、20冊以上は6人中2人です。
仕事のための読書習慣がある人は、全体の1/3と言えそうです。仕事熱心ですね。
そして紹介本のラインナップを見ると、どれも本屋さんのビジネス書コーナーで並んでるものばかりなのが分かります。
僕は心理学系の本が多いので共通する本が少なかったですが、会社はビジネス領域で、という風に考えているようですね。
また、本屋さんで平積みされているような本が多いのも特徴を感じました。おそらく書店で目のつきやすい、アピールされた本を手に取る傾向が強いように感じます。
本の選び方を想像してみる
傾向を読み取るに、リーダー論と仕事論がテーマにあるようです。
これはこれで良いのですが、果たして全員が同じ課題に行きついて模索しているのかは疑問です。
つまりテーマは同じでも、その中で個々人がぶつかっている課題は別々のはずです。そのための読書なのであれば、テーマという大枠だけに注目して、自分が今手を付ける課題解決のための読書をしているようには思えないなぁと感じました。
だから、書店で平積みされているような本が多く、テーマを深堀するような本が見受けられないのはそのせいかと思います。
ですので、大枠のテーマは決まっているけど、読んでる本はその界隈。という風に想像します。
厳しいですが、自分も気をつけたい所なので反面教師です。
本の読み方を想像してみる
今回は105冊の本で、各人その本の感想を述べていました。
ここで残念に感じているのが「感想」なところです。雑感などと断って紹介している人も多かったのですが、その本を使ってどうしていくのかまで話されていないのが残念でした。
おそらく「読む」という読書習慣の方が大半を占めるのでしょう。
読む本に何を期待して、読んで何を得て、自分にどう活かすのか。ここまで深く読書されていてほしいところです。
個人の自由なので文句は言えませんが、、、
その中で、1名だけ読んだ本の内容を図解でアプトプットされている方がいました。知識の定着を考えて実践されているようです。
非常に貴重で参考になると感動を覚えました。素晴らしいです。
さいごに
読書は大事なので、自分の読書スタイルを確立しつつ真剣に取り組んでいきたいです。
まとめていたら、大変でしたが楽しかったので下期もやっていこうと思います。
最後にあらためてTOP3の本たちを紹介していきます。
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