【心理学で見落とさない】基本的な帰属のエラーで本当の原因を考える

心理学

会社や学校で生活をしていると、勝手に周囲が自分の性格を決めつけてきて困った経験はありませんでしたか?

 

例えば職場で、自分が意地悪をしているわけではなく、立場上断らなければならないならなかったとしても、断られた側の人はこちらの都合は考えずにこちらの性格的な問題を指摘してくるようなシチュエーションは少なくないと思います。

 

このような事象は実は心理学で説明することができます。

 

キーワードは基本的な帰属のエラーです。

 

▼この記事が参考になる人
・人の勝手な勘違いの原因を知りたい人
・決めつけにあって嫌な思いをした人
・心理学に興味のある人

 

ぜひ楽しんでいってください!

 

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基本的な帰属のエラーとは

人が他人の行動を推測することを原因帰属と言います。

 

そしての原因が本人の性格など内的なものに起因していると考えることを内的帰属、その人の周囲の出来事に起因していると考えることを外的帰属と言います。

 

図で示すと以下のイメージです。

 

帰属のイメージ

 

人が他人の行動に対してなぜそのような行動をとったのか?その原因を考えると、内的帰属か外的帰属かに別れます。

 

そして、人は原因帰属を行う際外的なものよりも内的なものが原因と考える傾向が強く、これを基本的な帰属のエラーと呼びます。

 

つまり、冒頭で説明した勝手な性格の決めつけは、原因帰属に伴う基本的な帰属のエラーが発生していることで説明ができます。

 

冷静になって考えると、我々もそのように基本的な帰属のエラーを過去に起こしたことはないでしょうか?

 

出来事の大きさは置いておいて、納得のいかない結果やおもしろくないことが起きた場合、つい上記のように考えてしまうことは誰にでも起こり得そうです。

 

そこで次からは、この基本的な帰属のエラーを知った上で今後どのように活かすべきかを考えていきましょう。

 

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基本的な帰属のエラーの付き合い方

基本的な帰属のエラーは自然発生的なものなので、未然に防ぐというよりも何が基本的な帰属のエラーなのかを見極めて冷静に対処した方が早いです。

 

日常の不満程度の出来事であれば、わざわざ冷静に分析する必要もないかもしれません。

 

しかしこれが仕事のミスや失敗であれば別です。

 

例えば日頃から嫌な同僚が失敗をしてしまったら、性格が悪いからトラブルを起こしたんだと考えてしまいがちです。

 

ですが実際は嫌な同僚の判断は妥当で、その取引先のミスに巻き込まれてしまったのであれば原因を考える上では判断ミスと言えます。

 

これでは再発防止策も整いません。

 

ですのでこの場合は、原因を追求するにあたって内的帰属としては嫌な同僚の性格が災いしたのか?と、考えると共に外的帰属はどんなものがあるのだろう?考えられるのか?という別の視点を持つことが大切です。

 

つまり、原因を考えるにあたって直感的に頭に浮かんだものだけに頼らず、冷静に考えられる可能性を整理することが大切です。

 

再発防止策が必要な規模の失敗なのであれば、必要な考え方になります。

 

このように原因究明の1つの手段として、基本的な帰属のエラーの存在を理解しておくことは役に立つと言えるでしょう。

 

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さいごに

誰にでも失敗はあると同時に、人は社会性を持つ生き物なので嫌でも人間関係が発生します。

 

このような嫌なやつの偏見に囚われず、冷静にものごとを見極める知識を持っておくことは後々我々にとって有利なものになってくれます。

 

心理学はこういう身近な事象を科学的に解明し、我々の生活を豊かにしてくれる知識です。

 

今回の基本的な帰属のエラーの記事は以下で紹介する本を参考に執筆しました。

 

他にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。

 

それでは。

 

 

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