【心理学の技】「好意」の強力さを理解して自分のメリットを増やそう!

心理学

心理学の領域を勉強していておもしろいのは、自分たちの無意識の部分が生活に及ぼす影響がこんなに大きいのか!ということに気づかされるときです。

 

今回ご紹介する「好意」は特に私たちの無意識部分に強く働きかけて、都合の良い決定を我々にさせてきます。

 

この「好意」の強力さを理解して、人生の無駄を省くと同時に自分の武器にすればかなり有益です。

 

▼この記事が参考になる人
・相手に得ばかりさせて自分に何も残らないと感じてる人
・相手をコントロールしたいと考えてる人
・心理学に興味のある人

 

ぜひ楽しんでいってください!

 

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心理学でいう「好意」とは?

まず好意はそのままの意味で、「相手に対して好意を抱く。」このようにイメージしてもらってOKです。

 

心理学はここから一歩踏み出します。

 

この「好意」によって人はどのような心理的影響を受けるのか?ということです。

 

よく、「好きな人のためなら何でもする」という言葉がありますが、この通りで「好意によって相手の承諾を得やすくする」ということが言えます。

 

図で表すと以下のイメージです。

 

好意の基本の型

 

例えば自分が相手に好意を持たれているとすると、自分のお願いを相手は聞き入れてくれやすくなる。というイメージはつきやすいと思います。

 

これが今回ご紹介する、心理学的に見た好意の影響力です。

 

ここからはこの「好意」が他にどのようなシチュエーションを説明できるのかをご紹介していきます。

 

我々の無意識に働きかけて承諾誘導するこの「好意」は非常に興味深いです。

 

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好意、ハロー効果を見てみる

好意はあくまでもその対象だけが持ち合わせている必要はありません。

 

実は好意を持つ対象の隣にいるだけで、セットで好意を持たれるという心理的効果があることが分かっています。

 

それがハロー効果と呼ばれるものです。ハローは後光を意味しています。

 

図で示すと以下のイメージです。

 

好意、ハロー効果の図

 

よく車の雑誌を見ていると、表紙に写っているのは車だけではなく、美人モデルとセットで載せられているのを見たことはないでしょうか?

 

これがハロー効果を狙った戦略です。

 

車だけではなく美人モデルをセットにすることで、美人モデルの望ましい特徴を車と合わせて好意を持たせることを狙ったものです。

 

また、身近な例で以下のようなものもあります。

 

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好意、類似性を持つことの威力

好意の2つ目は類似性です。

 

人は他人に対して自分と同じ部分、共通点を多く見つけるほど相手に対して好意をいだくことが分かっています。

 

好意、類似性の図

 

図で示す通り、例えばスーツが好きな自分が同じくスーツが好きな人と出会うと、それだけで自分は相手に好意を抱くことになります。

 

その相手のことをよく知らなくてもです。

 

このような経験は誰しもがあるのではないでしょうか?自分と共通の趣味を持っている人を発見すると、相手のことをよく知らなくても近づいて話しかけている状況です。

 

もし相手に好意を持って欲しい場合は、自分から相手と共通点を探しにいくのも良い手です。

 

仮に共通点らしいものがなくても、相手の出身地の名産品を自分が知っている、良さが分かっている。と言う風なものでもこの類似性は効果を発揮します。

 

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好意、単純接触効果は無意識に働きかける

続いての好意は単純接触効果というものです。

 

これは好意の中でも特に我々の無意識に働きかけるものと言って良いでしょう。

 

実感が湧かない人が多いからこそ、広告業界で武器としてよく利用されています。

 

この単純接触効果というのは、人は何度も目にするものに対して好意を抱く。というものです。

 

好意、単純接触効果

 

現代は特にネット広告で多く使われている手法です。

 

スマホを使っていると、アクセスしたサイトやアプリで興味のない広告が頻繁に目に入ることはないでしょうか?

 

これは単純接触効果を狙ったものです。

 

自分の意思とは関係なく、広告と接点が増えると人はその広告で紹介されている内容に好意を抱きます。

 

上記の図のように、ゴルフの広告を目にしている人は、新しくゴルフをはじめてみる可能性が高まるというものです。

 

これは人の無意識に働きかけて決断に誘導するものなので、実感のない人が非常に多いのも特徴と言えます。

 

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好意、条件付けと連合

次にご紹介するのは、なかなか厳しい側面を持つものです。

 

個人と大衆という観点で好意を見た時に、その好意の影響力はシビアに個人に対して向けられる形になります。

 

図で示すと以下の通りです。

 

好意、条件付けと連合

 

大衆にとって、良いニュースを持ってくる個人は良いやつであり、悪いニュースを持ってくる人は嫌なやつになるのです。

 

その個人が本当に良いやつだったとしても、悪いニュースを持ってくることで好意の影響力が発動し、悪いやつという形で認識されてしまいます。

 

よく聞くエピソードは天気予報士です。予報が外れると天気予報士が責められてしまうという話はよく聞きます。

 

また、スポーツファンも独特な傾向が見られます。応援しているチームの勝敗によって、ファンのアスリートに対する自己認知は大きく変わる傾向があるのです。

 

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好意、その防衛法

これまで見てきたように、好意はその強力な影響力で人の無意識に働きかけてきます。

 

自分の武器として利用するなら心強いですが、好意を利用して我々の承諾を引き出そうとする人が現れると非常に厄介です。

 

ここではその防衛法を見ていきましょう。

 

ポイントは、自分が相手に好意を持っていると自己認識することです。

 

好意、防衛法

 

好意を抱いている場合、相手を優先して自分のメリットを考えなくなる傾向が強まります。

 

人は考えることを避けようとする生き物なので、ここに相手の狙いがあることを理解しておきましょう。

 

相手に対して好意を抱いているからこそ、自分のメリットを冷静に考えることが大切です。

 

もし相手しか得しないのであれば、それは好意を利用した相手のねらいですので断ることが大切です。

 

本当に相互に好意を抱いているのであれば、お互いにメリットがないとおかしいですので。

 

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さいごに

ここまでで、心理学の技の1つである「好意」を紹介してきました。

 

我々の無意識に強力な影響を与えるこの「好意」を知っていただけたかと思います。

 

よく、「騙された」という話はこの好意をうまく使った詐欺の手口と言えるかもしれません

 

そう言う意味では詐欺師は心理学のテクニックをよく理解して使っていると言えそうです。

 

詐欺のお話をするつもりはありませんが、我々が生活の中で知っておくべき心理学のテクニックが『影響力の武器』という本の中で紹介されています。

 

今回ご紹介した好意以外にも事例つきでたくさん紹介されているので、ぜひ読んでみてください。

 

僕は購入して手元に置いてありますが、たまに読み返すと自分の身の回りに起きたことや、ニュースで流れている内容の理由が理解できたりするので非常に良本です。

 

それでは。

 

影響力の武器
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