学校や職場の人間関係で切っても切れないのが「空気」。
そしてこの空気は自分の意思と反対に進めてしまう強い力があります。
本当はお酒の席で2次会に行きたくなくても空気を読んで参加してしまう。
言い換えれば我々はこの空気に服従してしまうと言っても間違いではないでしょう。
今回はこの服従を切り口に、社会的勢力という心理学を紹介していきます。
我々がつい服従してしまう空気やその他のものの実態はどんなものかを解き明かしていきます。
▼この記事が参考になる人
・人に振り回されることが多い人
・社会的勢力が気になる人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
社会的勢力とは何か?
社会的勢力の説明に入る前に、同調について紹介します。
まずは本記事の議題でもある、周囲に合わせて同調してしまう上部だけの同調です。
これを「外面的同調」と言います。
一方で、周囲の意見が正しいと判断して同調することを「内面的同調」と言います。
そして、この外面的同調は人を服従させる力があるものです。
この力のことを社会的勢力と呼びます。
そしてこの社会的勢力は大きく分けて5つに分類されます。イメージにすると以下の通りです。
一見、この5つに分類される勢力は普通なことでは?と感じるかもしれませんが、問題なのは人がこの社会的勢力に対して疑問を持たずに服従してしまうことです。
つまり、相手が何かしらの権威的なものを持っていると感じると、それがウソでも人は盲目的に信じてしまうのです。
本記事はその中でも身近に起こる社会的勢力に焦点を当ててみたいと思います。
社会的勢力、参照勢力に気をつけよう
参照勢力は、好意を抱いている相手や尊敬している相手に対して服従してしまう社会的勢力です。
これはかなり身近に起こる話で、心理学のテクニックとして幅広く使われています。
例えば、キャバクラで働くキャバ嬢や、ホストクラブで働くホストに対して貢いでしまうのはこの参照勢力に他なりません。
また、好きなブランドが新しい商品を出したりすると、欲しくもないけどそのブランドが好きだからという理由で購入してしまうことも参照勢力が働いていると言えます。
一方、職場に目を向けると、内心可愛いと思っている後輩社員に頼み事をされると喜んで残業してしまう人もその1つです。
このように、参照勢力は他の勢力の中でも我々の生活の中で知らない間に密着している心理傾向になります。
これを防衛するためには、参照勢力の影響を受ける前に「それが自分にとって最良か?」という疑問を自分になげかけることが重要です。
自分にとってメリットが上回らないのであれば、NOを突きつけることです。
先ほどの可愛い後輩社員の頼みなら、「頼ってくれて嬉しいけど、もう定時だし予定があるので他をあたってほしい」という風に断ることがスマートというものです。
さいごに
社会的勢力は普通なことのように思えますが、実際に体験すると無意識のうちに服従しているものです。
そしてこれが無意識であるため、自分で気づきにくいのが難点です。
自分にとって本当にメリットがあるのかどうか、その点を見極めて対応していくことが重要と言えます。
さいごに、この記事を作成するにあたって以下の本を参考にしました。
どちらもすぐに使える心理学のテクニックが紹介されている本です。
非常に読みやすいので、心理学に興味のある人は手に取って読んでみることをおすすめします。
心理学は人生を豊かにするキーワードが満載ですよ。
それでは。
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