【心理学で知る】なぜ人はすぐに偏った憶測をするのか?

心理学

それほど親しくもない人、もっと言うと挨拶程度しか話したことのない人が、自分の性格や人柄を決めつけてきて困った経験はありませんでしたか?

 

なんだか誤解されてる?このように感じて職場にいずらかったり、生きづらいと感じた人は多いでしょう。

 

自分から誤解を解こうと思って解ければいいのですが、このように噂話的なものはそう簡単には無くなりませんし、おひれがついてどんどん膨らんでいくだけです。

 

ですので、せめてこのような現象が起きてしまう理由を知っておくことにしましょう。

 

これを心理学的にみると因果スキーマがキーワードになってきます。

 

わざわざ誤解を起こしてくれる人を知り、我々が精神的に追い詰められないようにするのは大切です。

 

▼この記事が参考になる人
・決めつけにあって困っている人
・決めつけてくる人の心理をしりたい人
・心理学に興味のある人

 

ぜひ楽しんでいってください!

 

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因果スキーマとは何か?

因果スキーマとは、その人や対象となる事象に対して自分の持っている情報が不足しているときに、過去に自分が知っている因果関係がありそうなことをもとに考えることを因果スキーマと言います。

 

簡単に言うと、靴が汚れたままの人は相手への気遣いができない。などという発想のことです。 

 

その人の経験として過去に靴が汚い人が相手への気遣いができなかったケースがあったかもしれませんが、靴が汚い人がみんな相手への気遣いができないかと言うとそうではないです。

 

このように、情報が不足しているために因果的な知識を使って判断してしまうことを因果スキーマと言い、さらに割引原理と割増原理という心理的傾向があります。

 

図で示すと以下のイメージです。

 

因果スキーマのイメージ

 

例えば他人が誰かの手伝いをしてお礼をもらっているのを見ると、お礼目当てで手伝ったんじゃないのか?という風にみることを割引原理と言います。

 

一方で自分の服が汚れるのに構わず掃除を手伝っている人を見た時、この人は本当に優しい人なんだなぁという受け取ることを割増原理と言います。

 

実際にその人が本当にお礼目当てだったのか、本当に優しい人なのかの情報は他にはなく、不足した情報の中でこのように偏った判断を人はしてしまうのです。

 

この因果スキーマと割引原理、割増原理を理解できたところで、この心理学を使って我々がどのように有利に生活できるのかを考えていきましょう。

 

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因果スキーマを理解しておごりを無くそう

この因果スキーマや割引原理、割増原理というのは我々人間にとって自然発生的なもので事前に防いでいくというのは難しそうです。

 

むしろこの心理現象の存在を理解して、今判断されようとしていることが因果スキーマによることなのかどうかを見極めることが我々を有利にしてくれそうです。

 

どういうことかと言うと、仮に因果スキーマであっても結果的にそれが正しかった場合、言い当てた人やその集団はその後熟考する機会が減っていく可能性が高いです。

 

直感的な経験が当たったわけですから、次回も同じような形で判断する可能性が高いといえます。

 

これがおごりとなって、ミスする可能性が高まるのです。

 

そのため、今なされた判断が因果スキーマが生じたものかどうかを知ることで、その集団や人の判断力を冷静に見極めることは大切です。

 

沈む船に身を任せていては自分も溺れてしまいます。

 

自分の身を守るのは自分ですから、一定の注意深さを日頃から身につけておくことは賢明と言えるでしょう。

 

前段で勝手に決めつけてくる人の話をしましたが、その人は一時的に影響力を持つかもしれませんが、長期的に見た場合に信用を落とすことは目に見えてます。

 

このように因果スキーマはおごりを産む可能性もあるので注意が必要です。

 

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さいごに

今回は因果スキーマを紹介しました。

 

因果スキーマは、人が古来より生き残るために培った本能のひとつとも言えそうです。

 

昔から不確かな状況で生存確率を高めるためには、過去に経験したものと因果関係を見つけられることが重要だったのかもしれません。

 

しかしながら、現代のネット社会では残念な結果を招いてしまう可能性があるので注意が必要ですね。

 

自分がそうならないようにするのは当然ですが、周囲の人の判断も気をつけて見ることが大切です。

 

今回の因果スキーマの記事は以下で紹介する本を参考に執筆しました。

 

他にも使える心理学のテクニックがたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。

 

それでは。

 

 

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