人はどの程度権威に対して服従するのでしょうか?
例えば権威を学校の教室に置き換えて考えてみます。
この場合の権威は教師、すなわち先生ですよね。
先生に対して我々はどの程度服従するのでしょうか。
今回ご紹介する心理学はアイヒマン実験と呼ばれるもので、この権威に対して我々がどれくらい従うのかを調べたものになります。
結果は想像以上に衝撃的なものでした。
これから我々は学校だけではなく、会社など様々なところで権威に直面します。
その時にこの事実を知っていることは助けになるはずです。
▼この記事の参考になる人
・人が権威にどれくらい服従するのか知りたい人
・権威の威力を知りたい人
・心理学に興味のある人
ぜひ楽しんでいってください!
アイヒマン実験とは
権威に人がどれくらい服従するのかを知るためにある実験が行われました。
アイヒマン実験と呼ばれるものです。
これは被験者が教師役となり、生徒役に対して問題を出します。
もし生徒役が問題を間違えると、教師役は手元のスイッチをONにして電気ショックを生徒役に与えるというものです。
同時に、生徒役が問題を間違えるたびに電気ショックのボルトが上がっていくというルールがつけられます。
そして教師役の側にいる実験者は、教師役に対して問題を続けるように促します。
実は生徒役は実はサクラで実際に電気ショックは受けておらず演技で対応します。そして問題をわざと間違い続けるのです。
この時に、被験者である教師役が、その場の権威である実験者にどれくらい服従するのかを見たのがこのアイヒマン実験です。
図で示すと以下のイメージです。
結果は、当初の予測を大きく裏切る結果となりました。
大半の人が権威の言うことを聞き最後までやりきったのです。
この結果からも分かる通り、我々は権威に対して為す術もなく服従してしまうことが明らかになりました。
権威に対してどう向き合うか
これだけ我々に対して強い影響力を持っている権威です。
これに対して我々はどのように対処していけば良いでしょうか?
例えば会社のシチュエーションであれば、権威に対する服従は非常に多くみられます。
組織の中で職位がある以上必然と言えるでしょう。
そして我々はそこで働くことで対価を受け取っているため、この権威に対して服従するのはある意味自然で社会的なこととも言えます。
ただ重要なのは、我々が権威に対して服従という手段をとっていると自己認識することが大切です。
服従しているからといって我々の個人的な考え方や思想を変える必要はありません。
あくまで必要だから服従という手段をとっていると自分で認識できていれば、ストレスはかなり軽減されます。
もっと具体的な権威に対する防衛法や、なぜ我々が権威に対してこうも影響を受けてしまうのかを知りたい方はぜひ↓の記事も併せて読んでみてください。
さいごに
今回はアイヒマン実験から権威に対して我々がいかに影響をうけてしまうのかをご紹介しました。
しかし一方で、我々が必要としている社会性を考えると手段として服従を選ぶのは賢い選択です。
大切なのは、服従という選択肢を我々が選んでいると自己認識することです。
これだけでストレスは大きく軽減されます。
余談ですがそれでも我慢のならない職場であれば、転職してしまうのも手ですよね。
さて、今回ご紹介したアイヒマン実験は以下で紹介する心理学の本を参考にご紹介しています。
心理学系の本を読んだことのない人でも読みやすく、今からすぐに使えるテクニックが他にもたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。
それでは。
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